千秋君の担当を断りきれずにそのまま継続することになった。

彼を見送った後フロアに戻る。

「結局好きでたまらないんじゃない。」

涼子の呆れた声が耳に痛い。

「千秋朔もわざわざねなを引き戻しに来たりしてお互い離れたくないんでしょ。」

「………千秋君が何を考えているか分からない。」

「え、まだ分からないの？本気で？千秋朔はねなを好きなんだよ、だからここまで来たんじゃない。」

「だって一度振らてるからわからないよ！大人になったら振った相手を今度は好きになるって事あるの？」

「ねな……、」

「同級生の好でフォローしてくれたのかもしれないじゃない。だから、そんな前向きに考えることなんてできないよ！」

どうして千秋君への好きを止められないの!?

辛いだけなのに。

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