君のこと 8
第44話
酔いが覚めてきているから頭痛が酷かった。
千秋君から冷えたペットボトルを受け取る。
彼が機嫌が悪いのも無理はない。
仕事のことで呼ばれたのに眠ってしまうなんて。
もう昼間から飲むことは今日で最後にしよう。
「で、ランチは楽しかったの?」
千秋君はベッドサイドに座ると私が一口飲んだペットボトルをサイドテーブルに置いた。
「まぁ、楽しかった。」
殆ど私と千秋君の話だったんだけど。
「そう……、」
「あ、それでトラブルって何か不都合があったの?」
仕事の話題にしないと。
それで私はここに呼ばれているんだから。
ていうか、この寝室ってどの場所にあるの?
まさか事務所にはないよね?
「別に、特に不都合は無いよ。」
「え?」
不都合はない?
ちょっと意味が分からないんだけど……。
「ねなを呼んだら来るかな?って、」
「それって職権乱用って言うんじゃ、」
「そうとも言うね。」
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