第39話

入店してから時間が経った頃、


「あれ、塚原さんいつの間にこんなに飲んだんです?」

「本当、ねなボトルワイン1人で半分空けたの?まだ昼なのに飲み過ぎよ!いつも注意してるじゃない。」


「長澤さん、塚原さんはアルコールに弱いの自覚ないですからね。」


槇村君の言葉に反論もできない。


「大丈夫、この後は予定ないし帰って寝る。」

「そうですね、彼氏もいないことですし。」

キツい言葉……。


「槇村を慰めるつもりが千秋朔とアンタの話だなんて、」

「いや、俺は楽しかったですよ。ありがとうございます。」


いい感じでお開きになろうとした時、私のバッグから着信音が鳴った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る