君のこと 7

第38話

「槇村!アンタ何言っちゃってるの?ねなに火をつけないでよ。」

「いや、つけてませんよ。火種は千秋朔ですよ。」

「どういう意味よ!」

「ちょっと2人とも声が大きいからっ、」


制したつもりだったけど完全に私は2人に無視されていた。


「だって千秋朔に彼氏です、って挨拶をしたら凄く睨まれた気がしたんですよ。あのヒトめっちゃ怖くないですか?そりゃ容姿は良いですよ?同じ同性としても羨ましいですよ。でもなんか俺は苦手です。」


「千秋君は怖くないよ、高校の時も今も大人しくて物腰は柔らかいよ。」


「それはねなだから、て言いたいんでしょ?槇村は。」


「そうなんです、どうでもよかったら他人の俺に威圧感なんて普通考えて与えないでしょ。」


槇村君はそう言ったけど私は信じなかった。

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