第15話
仕事だからと割り切っているのに彼に会うことは嬉しいと感じるより緊張の割合が多い。
割り切れてなんていなかった。
「ホールメインの図面を?」
「はい、先日のはすぐにOKは出たんですがもうひとつ案を出して欲しいと。1人暮らしの画家さんなので自宅を縮小しても良いと言われました。」
「1人暮らしだったんだ、」
「あ、私伝えてなかったんですか!!申し訳ありません、」
「あ、別にそんな謝らなくてもいいから。」
そうだった、千秋君はこの仕事だけではなく他の仕事も受けている人なのに大切なことを伝えていなかった。
「なんか……、調子狂う。」
そう言って千秋君は少しため息をついた。
調子狂う、と言われて落ち込む自分に気づく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます