第10話

そんな状況で、




「で、どうすんの?これから?」



冷静に私に尋ねる理沙子。



「どうしよう……とりあえず、臣くんの元に帰るにしても、もう少し時間が欲しい……」



気持ちの整理をして、落ち着きを取り戻したい私……



「じゃあさぁ、せっかく夜の街に仲良しトリオが集まったことだし~、幸代ちゃんを励ます為、近くで飲むとしますかぁ~一軒ぐらいなら奢るよ~」



私を励ます気があるのかどうか怪しい、ただ飲みたいだけな気がする塚本……





「……でも、理沙子、そろそろ帰らないと行けないんじゃ」



と、言いつつも、



瞳を潤ませて、理沙子に本当はまだ側に居て欲しい気持ちをアピールする私……




全ての決定権は理沙子さま次第―…





「じゃあ、」



「じゃあ……?」




「久しぶりにあそこ行ってみようか」




リサコサマッ……!






というわけで、現在、



私と理沙子が独身時代にちょこちょこ通っていた、



かまトト倶楽部で飲んでいる状況なんです……(塚本ハ、今夜ガ初来店)





理沙子と理沙子の旦那さんにも心よりお詫びを申し上げたい……

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