「それより幸代ちゃんさぁ、あれから時間経つけど、臣、心配してるんじゃないの？」

落花生の殻を剥きながら、塚本が私に尋ねる。

「どうだろう……また、私の何時もの変な遊びが始まったとか思われてたりして……」

「いや～、臣のことだから何だかんだで幸代ちゃんのこと心配してると思うよ～それに、幸代ちゃんもそろそろ臣に会いたくなったんじゃないの～？」

「会いたいよぉっ！でも、会いたいけど会えないのぉっ！」

そう叫ぶように言うと、焼酎のロックをくいっと勢いよく飲み干した私……

あんな形で飛び出してきた分、どんな顔して臣くんに会ったらいいのか……

むしろ、変な遊びが始まったとか就寝前の長い散歩に出かけた位に思っててくれた方が帰りやすい気がしてきた……

そんな事を考えて、

「はぁぁぁ～っ」

物凄く重い溜め息をつくと、

「でもさ、俺、幸代ちゃんの気持ち結構わかるよ……」

と、

珍しく真剣な面持ちで塚本が言う。

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