第4話
勢いにまかせて乗り込んだタクシーの運転手のおじさんの声でハッと顔を上げる。
「で、どこに行けばいいのかな?」
「あ、そうで……」
そうですね……
と、行き先を考えていると、
「……!!!」
とんでもない事実に気がついた私!
現在の所有物は携帯電話オンリーということで……
お財布を持っていない……!
お財布を持っていないということは、タクシーに乗ってもタクシー料金を払えないっ。
これはマズイ。
物凄くまずい……
でも、こうやってマズイマズイと思う間にタクシーはどんどん走行する……
と、とにかく落ち着いて考えよう。
とりあえず、ここは無駄にタクシーを走らせるのは危険だ。
というわけで……
「う、運転手さん……」
「はい?」
「と、とりあえず、あの信号の先にあるコンビニにいったん止まってもらっても……いいですか?」
「コンビニですか?」
「ハ……ハイ(何トナク小声ニナル私)」
そして、タクシー
信号先のコンビニ駐車場に一時停車。
「ちょ、ちょっとお手洗い借りてくるので待っててもらってもいいですかっ?」
そう言って、
この場を乗り切る名案を考えるべく、
コンビニのお手洗いへと(慌てて)駆け込んだ私。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます