91・改めて〜佳彦目線〜

第91話

「ここが計画していた所だよ。華」

「わぁ、綺麗」


華と休みを合わせて連れて来た所は俺がウェディングプランを計画していた場所。


「華、赤ちゃん産まれたら三人で祝おうか」

「うん!楽しそう!!」


最初は離婚・・から始まった俺達…?いや。

華が、勝手に離婚届を置いて出て行ったから華の勘違いから始まった離婚?だな。


「沢井華さん」


薔薇が咲き誇る庭園を目をキラキラ輝かして見ていた華を呼び止める。


「急にどうかしたの?佳彦」


華の前で膝跨いてポッケから指輪のケースを開ける。


「沢井華さん。俺と不幸も一緒に添い遂げてくれますか」

「……っ」


付き合って欲しい時は前提・・でと言ったけどその後言ってない事に気付いた。


「不幸も私が幸せにします」

「そうして下さい」


華の左の薬指に指輪をはめ込んで華は俺の左の薬指に指輪をはめていく。


「これで俺から逃げれないからな。華」

「上等よ。佳彦だって私から逃げれないからね」


華が俺に抱きついて俺も華を壊さない様に力一杯抱きしめる。


「華、キスしよ?」

「ココで!?人目もあるから嫌っ。車の中でなら沢山していいよ?」

「お前〜〜。俺の忍耐を試す真似しやがって」


ただでさえ抱きたいのに抱けないもどかしさ。

華を俺の腕の中で目一杯愛したいのにさ。


「佳彦、医師先生から良いよって言われたら抱いて?」

「〜〜っ」


だからそれが華のなんだって分かってるけどもう耐えられない。


「華!車戻るよ」

「えっ?まだ見てないんじゃ…」


華の腕を引っ張って車の後ろの席に華を入れ込み俺も乗り込む。


「華、俺が満足するまで付き合ってもらうからな」

「えっ!?」


華の両手を両方絡めてキスを落とす。

優しくから深く欲を華にぶつけると華の顔がうっとりして気持ち良い顔するから気持ちいいんだなと思う。


「華っ、華。愛してるよ」

「んっ…んはあっ…」


手の絡めを外して華の腕が俺の背中に周り俺を抱きしめる。


「もっと応えろ。俺に応えろ」

「んはあっ…」


お互いの息がはぁ…はぁ…と車内に響きくちゅ…くちゅ…と言う音も響く。


「佳彦…待って。もう、息が…んっ」

「まだ応えろ!華」


貪って貪って華の中心部分までいきたいけどそれが叶わないなら俺のしたい様にするだけ。


「華、俺の華」

「佳彦っ…んっ…」


いつまで俺の華でいる様に鎖で繋ぎたいな。

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