85・会いましたよ♪

第85話

携帯のアラームが鳴ってるから止めないと…

でも、体がだるくって頭にもやがかかったみたいになってる。


「華、大丈夫か?無理させたか?」

「…もう、お手柔らかにって言ったわ!」


寝ぼけ眼に佳彦に怒る。

誘った私も悪いかも知れないけど、体力がありすぎな佳彦について行くのは大変。


「華、会社遅刻するぞ?そろそろ起きないと」

「うっーん…。ありがとう」


まだ微睡まどろみの中にいたいけど会社に遅刻してしまうから起き上がる。


「朝から良いもの見れてラッキーだな」

「へっ?」


佳彦がニヤニヤしてるから何事?って思って視線を下に向けたら全裸の自分が居て慌てて隠した。


「佳彦ー!!今すぐに消して!」

「何回も見てるんだ。隅々まで。今更恥ずかしがる事ないだろ?」


そう言ってベットに座って来て私を抱きしめて首筋に唇を添わせる。


「んっ、朝から…なにっ…」

「俺のモノって付けておこうと」


そう言って私の首筋にキスマークを付けて満足してベットから離れた佳彦。


「朝食出来てるから早く着替えて来いよ」

「もぉ!バカっ!」


こんな何でもない朝が幸せで嬉しい。

佳彦と二人きりの生活でも満足だなって思った。



「昨日の残り?」

「あぁ、まだ食えるし。昼には入れてないからな」

「いつもありがとう。助かってます」


佳彦に改めてお礼を言った。


「急にどうした?華」

「何となく言いたくなったのよ」


恥ずかしさを誤魔化すために朝食を食べ進める。

目の前で笑ってる佳彦の笑顔が好き。


「食べ終わったら行くか」

「うん。行きましょう」


朝食を食べ終わって二人とも立ち上がりお皿を流し台に入れる。


「佳彦、今日も無理せずに頑張りましょうね」

「あぁ。華こそ無理すんなよ」

「うん」


お互いを思い遣っている佳彦が好き。


「華、愛してるよ」

「ふふっ。私も愛してる」


お互い愛を伝え合う佳彦の事が大好き。


「……っ」

「華!!」


急に眩暈がして壁に寄りかかった。


「昨日から平気か?」

「うん。大丈夫よ」


眩暈といい、吐き気といい…何か悪いモノ食べたかしら?


「すぐ体調悪くなったら言うんだぞ!」

「ありがとう。すぐ言うわ」


その後は終業時刻まで何事もなく終えた。


「華ちゃん!」

「…お義母様!」


会社を出て歩いていたら名を呼ばれたから振り返ったらお義母様に会った。

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