81・張り切っちゃう!
第81話
「課長ってお弁当持参ですけど彼女が、作ってる?」
「…さぁー?」
言えない。
「見た事あるんですけど彩綺麗なんですよね」
「そうなんだ。食べてみたいね」
食べてるけどそう言っておこう。
「この嘘吐き女ね」
「えっ?」
振り向いたら高畑さんだった。
「早く家から出て行きなさいよ。アンタの存在邪魔って言っていたわよ?」
「…私は聞いてませんし、今就業中ですよ。他課の方はココには無用ですよ?」
「……っ」
今は就業中だ。
皆、私と高畑さんが言い争ってるから私達の方を見てる。
「高畑!沢井さんに突っかかって何してる!」
「別に。沢井さんに伝えておかないとって思って」
「……」
野山さんが間に慌てて入ってくれて高畑さんは何事もなかった様に自分の課に戻って行った。
「沢井さん?大丈夫?」
「野山さん、ありがとうございます」
お辞儀して自分の仕事に戻る。
わざわざ、佳彦に言う必要は無いし…って思っていた。
「華!高畑に嫌味言われたって聞いたぞ!」
「……お帰りなさい」
夕飯作っていて玄関のチャイムが鳴ったから出たら佳彦で、早々言われた。
「
そう言って鞄を床に落として私を抱きしめる…?
「抱きしめてくれるのは嬉しいけど…んっ」
「慰めも大事だろ?」
「玄関で慰めなんて要らないからねっ!今夕飯作ってる…」
「俺が慰めいる」
そう言って服を捲ろうとしてる。
「そんなっ…んっ」
「早く欲しい…」
「ダメだから…」
「華を今感じたい」
そんな耳元で言って…!!
理性を保つのよ!私!佳彦が好きだからって寝室以外は恥ずかしいっっ。
「佳彦、華ちゃんがココでやったら恥ずかしいと思うし、早く入れてくれね?」
「!!」
「悟、お前今良い所を邪魔すんなよっ」
見られた?
野山さんに見られたー!!
恥ずかしくって穴があったら入りたいのに隣の男性も野山さんも平然として取り乱してる私が馬鹿みたいじゃん!
「華ちゃん、お邪魔するよ。佳彦」
「へいへい。今行くよ」
「お仕事?頑張って」
佳彦は「夕飯楽しみにしてる」と言って私の頬にキスして野山さんに着いて行った。
「よし!夕飯張り切っちゃおー!!」
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