64・解禁しましたから

第64話

もっと甘えたい。

もっと甘えて欲しい。


「んっ…佳彦…」

「華、好きだよ」


佳彦がソファーに座ってるから佳彦の足の間を片膝立ちしてキスを何度も交わす。


「俺の上においで、華」

「んっ…」


佳彦が私を抱っこして体のあちこちが触れ合う。


「佳彦っっ」

「体は正直者だから…。華に触れ合うとこうなるよ」

「バカっ…」


固いのが私に当たってるから恥ずかしくなる。


「華、今は抱かないから俺に付き合って」

「うっ?うん…」


そう返事した途端佳彦が勢いよくキスをしてきて角度を何度も何度も変えながら私を翻弄する。


「あっ…んっ…」

「華、華、好きだよ。愛してるよ」


愛の言葉を囁きながら私を甘い甘い罠にかけていくと急に佳彦のテーブルに置いた携帯が鳴る。


「ったく、誰だよ。高畑か…」

「……はあっ…」


佳彦は渋々電話に出る。


《佳彦?もう寝ていた?寝てないわね?その感じだと》

《何用だ?》


佳彦が高畑さんと話してる時に佳彦の肩で呼吸を整えていた。


「!!」


体が反応したのは佳彦の手が後ろからズボンに手を入れ込んで私のズボンを脱がしていく。


「……っ」


電話してる高畑さんに気付かれない様に口を手で塞いで首を横に降りズボンを、下げるのを阻止する。


《高畑、それで?》

《聞いてくれるのー?嬉しいわ》


話を伸ばそうとしてる佳彦に首を振りまくるけど聞いてくれない。


〈佳彦、やめてっ…〉


小声で佳彦の耳元で伝えると佳彦の手が際どい所まで辿り着いた。


《ふぅん。俺、寝るから》

《えっ?まだダメよ。私まだ佳彦の声聞いていたいの》


佳彦の手を阻止してるのに力強くて止まってくれない。


「んんっ」


佳彦の指が私の下着の中に入って敏感な所を触る。


「んっ…」


体が震えてきて声が出ちゃうから「やめて」と首を振り佳彦の肩を握るけどやめてくれない佳彦の指。


《じゃあな、高畑》

《ああんっ。バカ!佳彦》


佳彦は一方的に高畑さんとの電話を切り携帯をソファーに置いた。


「感じちゃった?」

「バカっ佳彦!この手を抜いて…」

「狭いな。ずっとイチャしてなかったもんな」


佳彦の指が私の中をゆっくり入っていきピリッと体に電気が走った気がして慌てて佳彦の服を掴む。


「イキそうになった?」

「バカ!バカ!早く抜いてっ」


久しぶりすぎて敏感になってるのよー!

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