60・華から見た二人…
第60話
「お母様、この味付け薄いと思うのですけど?」.「あらっ、貴女に合わせて作ってないけど」
着替えてからお義母様が作ってくれた夕飯が
テーブルに並んでいて美味しそうな和食。
「美味しそうです!お義母様!」
「さぁ、食べて。食べて!」
「私、和食って苦手なんですよね〜」
その言葉から勃発したお義母様と高畑さんの言い争い?
「華ちゃん、美味しいかしら?疲れてると思ったから少し味付けを変えてみたんだけど」
「はい、とても美味しいです。疲れた体に染み渡るお義母様の味付け大好きです」
毎日でも食べたい味。お義父様は幸せ者だなーと思って浸っていたのに…さっきの言葉。
「私が持って来た惣菜の方が美味しいと思うんですよね」
「出来合いだろ?お袋のは手料理だ」
「出来合いも立派な料理だわ。仕事してるのに毎日なんか作れないわよ」
「……」
高畑さんの言葉も一理あるけどそれって女だけする前提なのかなぁ?
一人暮らしならまだしも
「代わりばんこで作ればいい話だろ?出来合いばかりじゃ飽きる」
「佳彦と
結局のところ…好きな人と結婚する訳だからお互い決めれば良い事って事よね…?
「まぁ…お母様に教えてもらいたいものはありませんね」
「あらっ。同感ね!私も何もないから大丈夫よ」
高畑さんとお義母様は本当に犬猿の仲と間近で見て思った。
「……」
この二人仲良くなったら気が合いそうな気がして胸の奥がドス黒くグルグル渦を巻いてる。
「そろそろ帰れ。高畑」
「そうね。五月蝿い
高畑さん、お義母様に失礼な事ばかり…!
「姑って呼ばれたくないのですけど?呼ぶ人は華ちゃんにだけだけど?」
「あらっ、お母様。知らないのですか?」
「知らないも何も華ちゃんと佳彦は正真正銘の
お義母様にビシッと言われてしまって言いたい事を飲み込んだ高畑さん。
「もう二度とお母様が居る時は来ません」
「ありがとうございます」
お義母様の目が笑ってなくて怖い。
でも、見習いたい笑顔だわと感心してしまった。
お義父様、ずっと
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます