57・ビックリな事!!

第57話

呼び出しされたんだけど何時か分からないから仕事をそのまま続けてるけどソワソワしちゃう。


「沢井」

「あっ!はい」


突然の課長からの呼び出しで慌てて課長の所に行く。


「第二会議室。書類持って」

「あっ!はい」


テーブルの上にある書類を持って課長と第二会議室に向かう間二人とも無言を貫く。


「沢井、書類はKYA会社の書類でー」

「はい」


先に口を開いたの佳彦だったけど仕事の話だった。

少しだけガッカリしてしまった。


「華」

「はいっ?」


名前を急に呼ばれて声が裏返ってしまった。


「悟と何を話していた?」

「野山さんと?…他愛もない話です」


第二会議室に着きお互い席に座り向かい合ってる席でお互いの顔が見える。


無防備・・・を野山に見せるな」

「無防備?いつもと同じ顔よ?」


いつもと同じ顔で野山さんと会話していたわよ?

私、変顔していた?


「……はぁー…」

「なんでため息が出るのよっ」


ため息が出る程に更に上をいく様な変顔していたの?


「お前の鈍感さに呆れてる」

「鈍感ではないわよっ!あっ!そう言えば…」


言葉を紡ごうとした時に佳彦に手で口を塞がれ、

ガチャッと扉が開いた。


「佳彦!昇進おめでとうー」

「高畑さん」

「ありがとう、高畑」


扉の向こうに居たのは高畑さん。

高畑さんは佳彦を見つけて佳彦の隣に座り腕に手を絡めるけど佳彦は振り払う。


「あの時は楽しかったね。またお義母様達と楽しく食べたいわ」

「お前、よく見え透いた嘘を言えるな。お袋と喧嘩してたじゃねぇか」

「あらっ?そうだった?あれが私のお義母様との会話よ?」

「……」


高畑さんとお義母がどんな言い争いをするか見てみたい様な見てみたくない様な…。


「皆さん〜もうお集まりで〜?」

「野山さん」


野山さんまで来て私達四人になった。


「メンバーは揃ったから話を進める」


野山さんは私の隣に座り佳彦が話を進める。


「KYA会社の掛橋は悟なんだけど高畑と沢井に補助に入って貰いたい」

「えっ?」

「本当に??」


野山さん主体のKYA会社の補助役?

ビックリして佳彦の顔を見たら佳彦が気が付いて笑った。


「ビックリするのは間違いないと思うがKYA会社から二人のプレゼンも気に入ったと言ってくれた。その二人が入ればもっと成功する」


責任重大だよー!!

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