51・お義母様と夕食堪能です

第51話

佳彦に言うのは気が引けたからお義母様に連絡したら仕事終わったらお義母様と夕食を食べる事になったから嬉しくって仕事が捗る。


「華〜?何か嬉しそうね」

「うん。夕食をって言われていてね!」


智子にウキウキ爛々で話したら智子はムスッとした。


「華ったら、私といつ夕食行ってくれるのかしら?」

「あっ!ごめん!!近い内に行きましょう」


智子と夕食に行く約束もあったのを忘れていたから慌てて謝った。


「もぉ、華の奢りだからね!」

「良いわよ!高いのはダメだからねっ」

「わぁ、楽しみ〜」

「智子〜〜」


智子は意地笑いしながら私の元を去って行く。

高いのも仕方ないかって思いながら仕事に向き合った。


「よーしっ!終わったー!!」


就業時間前に終わって伸びをして鞄を開けて大事な物を入れていく。


「じゃあ、お先に失礼します」

「今日は早いんですね。沢井さん」

「はい、約束してるので。失礼します」


鞄を持ちオフィスを部を出た。


「お昼休憩に高畑さんを見たわ」

「本当に?」

「惣菜購入してるの見たわー。それもASTのね」

「えっー!!高い所のっ」


高畑さんか。

そう言えば今日見なかったなぁー…と思いつつ外に出たら私の名前を呼ぶ声が聞こえた。


「華ちゃーん」

「お義母様!お待たせしました」


お義母様が待っていてくれたから慌ててお義母様の元に行く。


「そんなに急がなくても大丈夫よ。今来た所だから」

「お義母様、早く行きましょ」

「そうね、華ちゃん」


お義母様と並んで歩いて食べに行く所に向かう。

カミングアウトしたのにこうやって一緒に居てくれるなんてお義母様の懐の大きさは見習いたい。


「華ちゃん、美味し物沢山食べましょうね」

「はい。お腹空いてます」


お義母様とお目当ての店に入りそれぞれ注文して他愛のない会話をして笑い合って食事中も笑いが絶えなかった。


「ただいまー」

「ただいまー」


女二人ほろ酔い気分で帰って来た。


「おかえり、五月」

「おかえり、華」


それぞれの男性に迎えられて嬉しくって抱きしめた。


「ただいまー。佳彦。お義母様と行って来ました〜」

「知ってるよ。母さんウキウキしていたから」


佳彦も私を抱きしめていて二人で玄関で話していた。


「はっ!お義母様達は?」

「もう、とっくに居ないよ」


うわぁー…私ったら…。

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