7・元夫の同期で、友人

第7話

「これからKYA会社に対しての第一回会議ミーティングだ。挨拶して始めよう。まず沢井さんから」


会社に戻り会議を始める。


「営業課の沢井華さわいはなです。皆さんと一緒に取り組める事嬉しいです。よろしくお願いします」

「同じく営業課の野山悟のやまさとるです。よろしく」

「商品課の高畑野々たかはたののです。よろしくお願いします」


野山さんと高畑さんは部長佳彦と同期で友人でもある二人はこの会議の戦力になるからメンバーに入れたのだろう。

何人か挨拶していき、最後に部長が挨拶をする。


「部長の中居佳彦なかいよしひこだ。このメンバーでこれから会議をしていく。よろしくお願いするよ。では、早速始めよう」


部長の掛け声で、会議が始まった。

それぞれ意見を伝えて書記係の方が記入していく。


「皆の意見を、反映して次の会議に持っていこう。ヒートアップする前に一旦休憩入れよう」


「華ちゃん、これからよろしくね」

「はい、野山さん。先輩方に負けない様に着いて行きますから」

「あはは。華ちゃんだって負けてないでしょ」


野山さんと話してると落ち着くし、お兄ちゃん

的な位置なんだよね。


「部長、メンバーに入れてくれてありがと。楽しみにしていたの」

野々・・。久しぶりだな。元気していたか?」

佳彦・・も元気していた?珈琲でもどう?」

「行くよ。沢井さんは?」

「行きません。部長と高畑さんだけでどうぞ」

「沢井さんを誘わなくたって。行きましょう」


高畑さんが部長の腕に絡みついて引っ張って会議室から出て行くのを間近で見て気分悪い。


「…佳彦と喧嘩したの?」

「えっ?してないですよ」


『離婚した』なんてまだ言えない。

気持ちが離婚・・に追いついてないから。


「じゃあ、俺達も珈琲行く?」

「…そうですね」


佳彦と高畑さんは大学時代からの友人で同期と聞いた。

ボソリッと『野々・・とは女友達』と言っていた佳彦。


「!!」


野山さんと一緒に珈琲を飲みに行く為その部屋に入ったら視界に二人佳彦と高畑さんが珈琲を持ちながら喋っていた。


「華ちゃん、珈琲でいい?」

「あっ、はい」


私達が入ってきて二人が会話を止める。


「野山、奥様・・を誘惑して来たの〜?」

「そういう高畑だって旦那・・を誘惑してるだろ?」


お互い冗談が通じ合う二人は笑って言っていたけど私達華と佳彦は黙っていた。


本当にやりづらい…。

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