第5話【星座の使命、みずきの始まり】
第6話
第5話 【星座の使命、みずきの始まり】
朝、チュンチュンと、鳥の鳴き声とともに起きました。
「あ、朝だ。」
ガバッ!!
布団からでると昨日、外にでたまんまの服装でベットで寝ていました。
お母さんが、起こしても起こしても、布団でぐーぐー寝ていたと、ぷんすか起こりながらクリスマスケーキの残りを食べて、部屋に戻りました。
「きのうのは夢?」
そう机を見回すと、昨日のコンパクトミラーがぽつんと置いてありました。
「ゆ、夢じゃない!」
みずきは、メッセージカードを見つけて、見つめました。
―どうかしてる、だってだって、夢じゃない。昨日は
なんだかステキなことが、自分の人生がひっくり返っちゃうような、ことがあったような気がした。
だって、だって胸があつい、あついから。
これは、なんだろう。ドキドキする。―
すると、家に思わぬ訪問者が現れます。
ピンポーンとなると、お母さんが、みずきを呼びます。
「だれ?もうしかして(ゆうと?)」
と、期待を胸に弾ませて会いに行きますが、違いました。
真っ黒な高級スーツをビシッと着た男性が2人と、
パンツスーツ姿の凛々しい女性がリビングに座っていました。
「・・・なんだ。」
みずきはちょっとがっかりしたような悲しい気持ちになりました。
政府機関担当者はサングラスをクイっとあげて、咳ばらいをしてから話しました。
「みずきさん、君は星の戦士、ギャラクシーガーディアンズに選ばれた子どもなんだ。おめでとう。そして特別な使命を果たすために、冬休み中に集中して訓練を受けてもらいます。」
「え・・・訓練?でも冬休み中は学校の宿題も友だちとの時間も大切だし・・・」
担当者の女性は続けてやさしい声で話しました「みずきさんの、秘密は守ります。これからのことを考えたら、訓練は必須です。みずきさんの友人たちにも関係のあることです。星の戦士として責任を果たす必要もあるのですよ。」
「昨日のことは、やっぱり夢じゃなかったのね。不純な気持ちで外に飛び出していっちゃったけれど、みんなのことを考えたら、役に立ちたいし、訓練を受けることにします。」
友だちとの時間を大切にして、星の戦士としての責任をはたすために、発言した立派なみずきをみて、お母さんは不安がありましたが、お願いしました。
「どうか、うちの子でよろしければ、よろしくお願いします。」
お母さんは泣いてしまいました。
「おかあさん、泣かないで。」
みずきが怪我がしてしまうか心配で泣いてしまいました。みずきは、それを察して、お母さんを抱きしめます。
「大丈夫だから、みんなの役にたつんだよ、お母さん。」
みずきは、軽く1週間分の身支度をして政府の車に乗ります。
担当者は聞きます「みずきさん、ありがとう。ところで星の戦士、ギャラクシーガーディアンズとはなにか知っているかね?」
「いえ、悪と戦う、選ばれし子どもたちというのは知ってますが、それ以上は知りません。」
「そう、マスコミもあまり報道しないように圧力をかけているからね。」
「そうなんですか」
「みずきさんに説明を。」
「はい、星の戦士ギャラクシーガーディアンズは、宇宙と星座の平和を守る特別な存在です。各戦士は星座の力を受け継ぎ、魔法の力を行使し、邪悪な力に立ち向かっています。彼らは友情と愛を信じそれがパワーとなり、宇宙全体に希望と輝きをもたらす使命に生きている存在なのです」
「そんなの、私、急に言われてできるかな??」
みずきは一週間訓練場で基礎訓練をします。
そして3日目、星の戦士のパワーのコントロールなどを学んだみずきは、用意された自室に戻ります。
「あ~もう、疲れた。ひとりでずっと訓練、疲れちゃう。」
みずきは少し涙ぐんでしまいました。
でも、みんなのために頑張らなきゃと思い直して
涙をぬぐいました。
すると
部屋のドアに一輪のひまわりが置いてありました。
「??ひまわり?冬なのに?」
ひらり。
花からメッセージカードがおちます。
「頑張れ、俺は君の味方だから。」
どきん。
「これ、誰?」
よく見ると、ゆうとの字にそっくりです。
「ゆうとかな?ゆうとだといいな。」
そう思うとふっと笑顔になるみずきがいました。
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