第3話【夏の出発、未来への約束】
第4話
第3話【夏の出発、未来への約束】
夏、みずきの前の家に、ひまわりが太陽に向かって咲いています。
ゆうとのお父さんとお母さんと3人でタクシーに乗る瞬間、
ゆうとは、ひとり家の前で見送ってくれた、みずきに走って前に立ちました。
「みずき、元気で。」
ゆうとは緊張した声で言いました。
みずきは別れは笑顔で見送りたいと思っていたので、やさしい笑顔をして言いました。
「きっと、ゆうとはこれから、たくさんの人に愛されるよ。たのしく過ごしてね!」
「みずき、おれは、ひまわりのような真っすぐな笑顔や、やさしさが好きだ。」
「ありがとう、わたしも。好きだよ。ゆうとのこと。」
みずきの頬に涙がつたう。
「ずっと、一緒にいたいけどな。・・・手紙をかくよ、スマホを買ってもらったら、連絡もする、だから、全部、これから、絶対、忘れないから!忘れないからな!」
「ありがとう、ゆうととすごした時間、大切にするね」
「また会おう」
「うん、また会えたらいいね」
「会えたらいいねじゃなくて、会おう!」
「・・・うん」
ふたりは、またいつか会う約束をして、手を強く握って握手をしました。
未来への希望と、再び出会うことへの強い意志が、ふたりの別れに込められていました。
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