5→意地悪・溺愛騎士は私が好きor嫌い!?〜追記〜

第5話

「サンの事を子供の頃から…私は10歳の頃から

好きだったんだよ?」

「お前、そんな素振りこれぽっちも見せなかったじゃないかー」


サンのお膝に座って喋ってお茶を飲む。これが

いつもの私たち夫婦の日課。


「だってあの時私は子供だったんだよ?見向きも…」


私からお茶を取りテーブルに置いて私の顎をクイッと上に向かせてから唇の上で言葉を伝える。


「子供だろうと俺はお前が好きだったよ」

「サンってば…嘘つきなんだから」


ドキドキしながら目を逸らさないで言うとサンは唇の上でため息をこぼした。


「お前と結婚した俺は不幸者だと言うのか?」

「そんな事ないわよ。私は幸せ者だもの」


サンに言われて言い返した。


「リーネはなんでもない顔ばかりしてたもんな」

「そりゃあね。私たち…サンは、伯爵だけども私は男爵なのよ?」


身分が開きすぎてる部分はどうしたって埋められないと思ったし叶わないと思ったから私、リーネはサン以外とは結婚はしたくなく、もし出来ないなら修道院に入ろうと思っていた。

でも、私は最愛の人と結婚出来た。


「私たちのここまでって波乱だった気がする…」

「まぁ、波乱かもしれないな」


ブランドの髪の毛がキラッと綺麗に一瞬光った。騎士職に就いていていつも、命の危険と隣り合わせなのだけども、最年少で騎士副団長まで昇り詰めてしまった。


「リーネ、可愛いな」

「急に何っ!?」


サンは急に耳元で囁く。


「きゃあ」

「可愛い声っ。もっと聴かせて」

「いやって…あっ…」


指が際どい所に伸びるから阻止するのにもう片方が胸を触る。


「待って…まだ明るい」

「い・や・だ。明日から遠征なのに絶好の機会だろ?」

「そう言ってまた…んっ…」


声が漏れちゃうのを我慢するのに声が出ちゃう。


「リーネ。可愛い」


後ろから抱きしめられているから首にチュチュとキスが降り注ぐ。


「もぉ、やめてって。髪の毛縛った時にビックリしたんだからね」


鏡を見てビックリした。キスマークが沢山あって恥ずかしかった。


「俺のリーネだからいいだろう?俺はリーネのもの」

「そうだけど…きゃあ」


胸を揉まれて更に甲高い声が響く。


「可愛い声」

「本当に、やめて」

「い・や・だ…と言ったはずだ」


サンは、私の言ってる事をことごとく無視して体に手を這わせる。


「んっ…」


声が出ちゃうから声を抑えるのにサンはそれを阻止して私の両腕を掴む。


「もお、サンってば」

「可愛い。たべちゃおっーと」


パクッと首を甘噛みして舌で舐める。


「いやっ…んっ」


首が弱いのを知っているから容赦なく意地悪してくる。


「もぉ、意地悪しちゃやだぁ…」

「意地悪してないよ。俺は本気だろ?」


意地悪じゃないと!!目が丸くなったよ。阻止されているからバタバタと出来るのは両手以外だから抵抗してみるけども、無駄に終わる。


「サンって…んっ…」

「声が甘くなってきてる」


私の両手を片方だけで抑えてテーブルに張り付ける。


「サン、嫌って」

「俺が無理。愛してる」

「またそんな言葉で…ひゃあん」


サンの甘い巧みな言葉にいつも翻弄されっぱなし。


「もお、いやっ…んっ…」


声が出ちゃうのに甘い手が甘さを誘ってくる。


「リーネ、可愛いな」

「あんって…出ちゃうから…」

「じゃあ、塞いじゃる」

「んくうっ」


キスで塞がれて甘い蜜が中に入ってくる感覚にあがらえなくなってしまった。


「んっ…あっ…」

「リーネ。愛してるよ」

「私も愛してる」


2人の蜜月はまだまだ始まったばかり。

これからもサンの隣にいて自信持って


「サンの妻は私よ!」


というのだから見ていてね!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る