83・再び愛を誓う

第83話

第二王子カミロティスとヒナダリの結婚が開始されてティスとリンも正装して出席している。


「リン様、正装もカッコいいです」

「ティスも綺麗だよ。他の男に見せたくないよ」


二人リンとティスの世界に入ってしまったらハイアに言われてしまった。


「はいはーい。そこの二人、世界自分達のに入らないで下さいね。仲良いのは良いですけど」


ティスは恥ずかしがりリンは何を思ったかティスの頬にキスを落とした。


「なっ!」

「綺麗な我妻わがつまに」

「そんなの人前でいらないわよっ」


第二王子とヒナダリ嬢が入場してきて来賓客は

二人ナニとヒナダリを見てうっとりしてるから二人リンとティスのやりとりは見てなかった。


「わぁ、綺麗」


ヒナダリ嬢は、純白のウェディングドレスに

ヴェールが下まで続いていて繊細な刺繍が施されていて職人の一つ一つ丁寧に込められていた。


「ティスのも最高級の職人に作らせたんだぞ?」

「うん。とても綺麗だったわ」


ティスのウェディングドレスも純白のドレスで

ヴェールは腰辺りまでこちらも一つ一つ職人が

丹精込めて作っていた。

今日のティスのドレスは、花嫁より主役にならない様にドットチュールグリーンドレスにした。


「ハイア、テリーは平気?」

「はい。大丈夫です」


テリーはまだ赤ちゃんなので出席はせずに乳母が見ている。勿論、護衛は付いている。


「神父の言葉だな」

「そうね。これも省略されたー…」

「早く夫婦になりたかったんだよ」

「……そうですか…」


ティス達の場合はキスのみだったからティスは、憧れて見ていた。


「ランティス・ヒョウ嬢」

「リン様?」


リンは、ティスの手を取って手の甲にキスを落としてティスの目を見つめる。


「カルティロス・リン・ナウラリは、

ランティス・ヒョウ嬢を生涯愛する事を誓います」

「リン様…」


また二人の世界に入ったけどハイアは止めなかった。


「ランティス・ヒョウは、カルティロス・リン・ナウラリ様を生涯愛する事を誓います」

「ティス…愛してるよ」

「私もです」


お互いに愛を伝え合ってお互いの手の甲にキスをした。


「…兄上、私達より目立ってますよ」

「リン、今は弟の結婚式だぞ?」

「ひやっ!申し訳ございません」

「愛しき妻と再び愛を誓ったのです。神は祝福してくれるでしょう」



また恥ずかしがったティスにリンは堂々としていた。

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