71・好きな相手はね…

第71話

リンは、カスロイル王子宮自分の城に案内したくない為に城外に嬢を連れ出していた。


「楽しいですわね」

「そうですね。


愛想笑いをしてるリンは早くこの時間が過ぎて

欲しかった。この間にティスは、男児を産んだ。


「早馬か?何かあったのか?」

「カルティロス王子!」


早馬の兵士がリンを見つけて馬から降り膝まつきリンの顔を見た。


「ランティス様が男児をお産みになられまして、母子共に健康でございます」

「えっ?はっ?」


リンは一瞬真っ白になった。


「待った!ティスが男児を?赤ちゃんを?」

「はい!元気な男の子です!王子!!」

「急いで、城に帰る!嬢を頼む!」


早馬に乗って城に戻った。


「ティス!ティス!」

「カルティロス王子様!お帰りなさいませ」

「カルティロス様、お帰りなさいませ」


侍医も手伝いも侍女も頭を下げてリンを迎える。

部屋寵姫の、扉を勢いよく開けてティスの方に向かう。


「ティス!」

「リン様!?カスロイル様をエスコートしていたのではないのですか?」

「それどころじゃなくなった!ティス!」


ベットサイドにリンが座ってティスを抱きしめる。


「ティス!おめでとう。嬉しいよ」

「ありがとうございます。赤ちゃん、後で見てくださいね」

「あぁ、ゆっくり、見るよ!」


ティスは、リンにそう言って笑っていった。


「この赤ん坊は誰のですか?」

「!!」

!」


カスロイル部屋寵姫に入ってきて

居て赤ん坊を見る。


「あらっ。貴女…庭で会いましたね」

「あっ、はい…」


この、部屋でに会うとは思わなくリンは招待するとは思ってなかった。


「カルティロス王子の御子ですよね?」

「そうですけど?」

「リン様!!違います!リン様の…」


ティスは慌てて取り消そうとベット上からその嬢に向かって叫んだらリンがティスの口を塞ぐ。


「〜〜なっ」

「いいから黙れ?ティス」

(これが黙れるかっ!!)


嬢の目の前でキスをしてしまい黙ってられないから言い返そうとした。


「なら!早くクッシナン様と婚約・・を結びたいです!まだなのですか?」

「えっ?!はっ?」


変な声が出てしまったティス。


「カスロイル嬢は、モウ様と婚約をしたいとあるじに迫っているのです」

「迫ってるって…」

「モウ様が中々尻を上げないので…」

「あっ…あぁ…」


遠い目をしてしまったティス。

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