34・ここでも仕事です

第34話

「まっ…」

「なんで待つ?」


リンがティスの侍女服を巡って足をススッーと触るからティスの体がビクッと反応してる。


「今、仕事中なのです!リン様」

「リン様って呼びはヤダな。“リン”って呼べ?」

「リン様を呼び捨てなんて…あっ」


リンの手が下の口まで到達してしまってスルッと指がのめり込んで行くと後ろから抱き込んでいるリンにティスは体を預け、リンの腕を掴む。


「リン様っ… やあっ」

「リンだよ?2人の時はリン」

「…んッ…リンっ」


呼んだから呼び捨てで呼んだからもう終わると思ったのに指がもっと奥まで入り込む。


「やあっ、仕事してるのに」

「リンが足りない。もっとリンを補給させろ」

「やあっ、リン、リンっ…んんっ」


いくら言葉を紡いでも今のティスの態度に説得する部分は一つもなかった。


「いい声だからそのまま俺で満たして?俺でイッて?」

「ああっ」


熱いモノがリンの中に入り込んで来てチカチカと意識が飛んで来そうになってる。


「ああっー…」

「ティス!ティス、気持ちいいよ」


もうティスに対して我慢しなくて良いリンは

ティスに会えた事に性欲が爆発してしまった。

そして。これを機に、ティスの部屋、リンの部屋で2人とも求め合った。


「リン王子は最近、艶々つやつやしていて何よりですけど、ランティス嬢がゲッソリしてますが何かありましたか?」

「何もない。ティスも応えてくれてんだから」

「…アンタの体力で求めたらランティス嬢が果てる事くらい知って下さいね」


リンは政務室の椅子に座っていて対面でヤリーにそう言われたリン。

ヤリーは持っていた書類をテーブルに置いた。


「なんで、俺に持ってくるんだ?」

「なんでって、自国の書類ですよ?アンタの仕事でしょ」

「はっ?なんでここでも仕事に付かないといけない」


ヤリーは聞かなかった事にした。


「では、リン様。ナウロスタニ国から書類がとどこおっておりますので着々と届きますからそのつもりで」

「ヤリー、嵌めたな?」

「何の事でしょ?では、ランティス嬢」

「はい!ヤリー様」


隣に腰に手を回されていて何処にも行けない

ティスがいた。


「リン様をよろしくお願いしますね」

「あっ?はいっ?」


そう言ってヤリーは執務室から去って行き

2人の会話に真っ赤になっていたティスだった。

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