33・リンから伝えられる事

第33話

「ティス、俺の縁談で言っておくよ」


情事が終わりベットで横になって腕枕されてる

ティスは余韻に浸っていたけどリンから縁談・・を事を聞かさせれて一気に頭が冴えた。


「はい。リン様」

「名は、カスロイル・アン・ウィンアだ。ナウロスタニ国の1番古い家柄の伯爵令嬢なんだ。カスロイル嬢は、王妃候補とされてる」

「……そうですか」


リンの隣に居るのに体が冷えていく気がしていたティスは、体を摩ったら、リンがそれを見ていて抱きしめる。


「ティス、気にするなは無理だと思うけど、俺はティスのみで良い。ティスも俺を求めて欲しいだ」

「リン様…」


求めるのは求めたいのに、縁談・・の話を聞いて心冷えする。


「ティス、俺を求めてくれないのか?」

「ひやぁ」


スルッとリンの手がティスの下の口に触る。


「まだ、濡れてる。ティス、考えられない様に貪ろうか」

「もう、ダメです!仕事に…」

「行かせない。これが仕事って言ったらどうする?」

「ーーっ」


“抱き合うのが仕事”…そう言われた気がして更に心が折れそうになるけど笑って答える。


仕事・・なら付き合います。リン様のお役に立てるなら…」

「仕事な訳ないだろ!俺の意志でお前を抱いてるんだ」

「あっ…リン様」


ティスも涙を散りばめて抱きしめた。


「蜜が溢れてきたな。まだ離さないって俺の指を絡めてくるよ?」

「あっ、やっ…」


リンをティスは押すけどリンは、力強くティスを抱きしめてる。


「リン様っ、もうっ…あんっ」

「ほらっ、指を美味しそうに飲み込んでいくよ」

「あっ、あんっ」


リンが耳元で囁くからティスの体がビクビクと反応して感じてしまう。


「リン様っ、もうダメ…」

「ティスが手の届く所にいる。なんて暁光なんだろう」

「リン様…」


リンはティスを後ろに向けてリンの腰を自身の腰に寄せる。


「リン様っ!待って」


首にリンの息がかかるからティスはリンを止めようとしているのに腰を掴む。


「あっ、ああんっ」

「ティス、ティス!」


ズズッと後ろから入り込むリンの熱いモノ。


「ティスを味わいたいよ。もっと、もっと」

「あんっ、ダメだって…。リン様っ」


口は“止めて”と言ってるのに体は“もっと”と願ってる。


「あっ、リン…様っ」

「ティス」


どこまでも抱き合っていたいティスだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る