20・3人は幼馴染でした

第20話

「リン、気長に待つと言ったけどもう決まったでいい?」

「!!」


告白の事をリンは言っているんだがティスはまだ返事を、してなかった。


「まだまだ待ってくださいっ!気持ちが…」

「ティスの気持ちはもう分かってるけどー?」

「ウッホン」


リンがティスにキスをしようとした時に声が聞こえてリンは舌打ち、ティスは真っ赤になった。


「ヤリー、なんだ。俺とティスの邪魔して」

「私、朝食を急いで持ってきます!」


ティスは、慌てて腕の中から出て部屋を出た。


「ヤリー、邪魔なのだが?」

「ランティス嬢が王子に見境なく襲われるのを止めています。感謝したらどうですか?」

「……感謝するよ」


ティスがいない間にヤリーとそんな話をしていたリン。


「あの街中であった時に一目惚れ。俺はティスに王妃になって欲しい」

「困難と思いますよ?陛下がなんて言うか…」

「父にも母にも黙らせる。ティスが“うん”って言ってくれる待ちだ」


リンは、ティスを、自身の王妃にしようとしていた。ヤリーはその裏工作もしていたからティスが侍女になれた。


コンコンと控えめの音が鳴りカチャと扉が開く。


「ティス、持ってきたか!」

「…ティスは侍女長に呼ばれてます。代わりに私が持って来ました」

「ハイアか…」


ハイアを見て溜息をついたリン。


「私だってアンタの顔なんか見たくないわよ。

ティスの代わりでもね!」

「俺もだよ!このガサツ女!!」


ハイアとリンのお互いの口が悪くなっていき

ヤリーが溜息をつく。


「ハイア、リン様にその口はマズイですよ。

とりあえず、他人の振りをして頂かないと」

「そうね!さすがヤリーだわ」


ヤリーの提案にハイアは頷いた。

この3人昔からの幼馴染でハイアは、ナウロスタニ国の住人でティスの友人の為に呼ばれた。


「ヤリー、これで良いかしら?」

「完璧ですよ、ハイア」

「ありがとう」


ハイアとヤリーは恋人同士だが内緒にしてる。


「リン様、デザート忘れてましたわ」

「ティス!!」


扉が慌てて開きティスがデザートを持っていて

立っていた。


「ティス!お前が朝食を取りに行って戻ってくるかと思ったよ」

「すいません。侍女長に呼ばれて…って!

ハイア凄いわ!!」


嬉しがってハイアに抱きついたティス。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る