88・2人でケンカ…?

第89話

「恭一、お兄ちゃんだ」

「にーに?」


雅之が恭一を抱っこしていて恭一に伝える。


「ママ?嬉しい?」

「うん。嬉しい。パパと恭一が居てくれて」


あれから昼食を食べてその後別れて役所に行き

婚姻届を提出してきて晴れて夫婦になりました。


「真弥、改めてよろしくな」

「雅之、こちらこそよろしくね」


恭一に見られちゃってるけどお互い頬にキスを送る。


「真弥、体調悪くなったらすぐ言うんだぞ」

「大丈夫よ。心配性ね」


体調はすこぶる良いから平気なのよ。

今のところ悪阻ないし〜。


「恭一、パパはこれから少し片付けるからママを見ていてくれ」

「うん。ママー、抱っこ」

「ママの抱っこはダメだ!」

「なんでー?」


疑問になるよね。

けど、まだ小さいし大丈夫だから恭一を抱っこ

しようとしたら雅之が恭一を阻止した。


「雅之!?」

「恭一!ママはダメだって言っただろ?」

「ひっく…」


恭一が泣きそうになったから慌ててしゃがんで抱きしめる。


「恭一、大丈夫よ。ママとあっちへ行こうね」


恭一はまだ3歳だから甘えたい時期なのに、邪険にしたら泣くに決まってる。


「恭一、ママを困らせるなよ」

「やっ!パパ嫌い」


心配してくれるのは嬉しいけど恭一に強く怒ったら寄り付かないわよ。


「ママー」

「恭一」


恭一をギュッと抱きしめる。可愛い私の息子。


「!?」

「パパのもんだぞ?ママは」

「パパ、嫌っ」


雅之に後ろから抱きしめられて恭一と喧嘩?してる。

2人とも、かわカッコいい。


「ママはどっちが好きなんだ!」

「ママはどっち?」


雅之は後ろから恭一の隣に移動して2人とも私を見るから笑ってしまった。


「ふっ、ふふっ」

「なんで、笑ってる?」

「ママー?」


右手を雅之の頬に触れ左手を恭一の頬に触れ2人に笑いかける。


「2人とも大好きで愛してるわ」

「真弥!俺も愛してるよ」

「ママ、大好き」


恭一は私を抱きしめて雅之は私の右手にキスを落とす。


「もう1人増えたら賑やかになるな」

「賑やかになるね」


2人とも大好きよ。

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