86・結果はね…

第87話

「で、どうなんだ?体調は」

「あっ、うん。後で話すよ」

「ママー。もっと」

「はいはい」


夕飯を食べていてゆっくり話したいけど話せないので後で話そうと思う。

エプロンに忍ばしてある検査薬。


「恭一、これも食べなきゃダメ!」

「いやっ」

「恭一!!」


この好き嫌いは誰に似たんだか。

戦争みたいな夕飯を、終わらせて恭一は雅之と

お風呂タイムだから少し落ち着ける。


「マーマー」

「はーい、今行くよー」


恭一の合図で浴室に行き着替えさせる。

少し遊ばせてから寝る時間。


「恭一、寝る時間だよ?寝ようねー」

「そうだな。お休み恭一」

「パパ、おやしゅみ〜」


眠たい目を擦りながら歩いて寝る場所に行き

ベットに入る。


「ママ?」

「いるよ。恭一の側にね」


トントンしていたら眠ってしまった恭一。


「おやすみ、恭一」


眠ってしまったから背伸びをしてお風呂に入る準備をして雅之に声をかけようとリビングの扉を開いたら突っ立ていた雅之。


「雅之?どうかしたの?」

「真弥…。これっ」

「!!」


雅之の手の中にある検査薬。

落ちてしまったのだろう。


「えっとね…。それっ…」

「真弥!!」


雅之が私を抱きしめる。


「真弥!ヤッタな!赤ちゃんがいるんだな」

「……うん。喜んでくれる?」

「当たり前だ!!俺たちの第二子だ」


雅之が凄く喜んでくれた。


「まだ病院に行ってないからちゃんとした事は分からないよ?」

「いなかったら注げばいい事だろ?」

「最低っ!なんだと思ってるの?」

「えっ?愛おしい妻に第二子を望んでる」


雅之に答えを求めた私がバカ。

雅之が私のお腹をさする。


「ちよっ…雅之、くすぐったい」

「ココに小さい命がいるかもしれないんだな」

「……うん。そうだね」


恭一の時は出来た喜びを味わせてあげれなかったから今度の子は喜びを味わせてあげたい。


「雅之、病院に行ってくるから報告するね」

「何寝ぼけてる。俺も付き添う」

「忙しいからいい!!」


忙しいんだから報告する!だから大人しくしていてと私は願うよ。

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