81・決着…?

第82話

「愛羅、父親を連れて来たよ」

「えっ?」


一同入口を見たら男性が立っていた。


「愛羅さん…」

正仁まさひと…」


んっ…?正仁?雅之と名前が似てる。

恭一を白鳥さんは力が抜けたようにスルスルと

降ろしてそこには泣き顔の恭一が立っていた。


「君の子はお腹にいるだろ?」

「そうね…。私ったらどうかしてたわね」


正仁さん?って方が気を逸らしてくれてる間に

恭一を急いで自分の胸の中に入れ抱きしめる。


「恭一!」

「ママ!パパ!」

「「恭一、無事で良かった」」


無事で安心した。


「草野さん、井口、迷惑かけた。ごめん」

「正仁、そんな相手に頭下げちゃダメよ〜」

「白鳥さん?」


白鳥さんを触ろうとしたら雅之に止められた。


「来てくれて助かった。俺達だけじゃどうする事も出来なかった」

「雅之!どう言う事だ?」

「雅之、説明してくれ…」


雅之も白鳥さんもお互い違う相手だから2人とも混乱してるんだろう。


「そのままの意味でしょ?」


お義母様が呆れ声で2人に言った。


「愛羅さんはその相手。雅之は真弥ちゃんと恭一って事でしょ?」


雅之のお祖父様もお義父様も驚いた顔をしてる。


「雅之の小さい頃にそっくりだ」

「あぁ。そっくりだ」


2人とも恭一を見てそう言った。


「「愛羅!」」


慌てて駆け込んだ白鳥さんのご両親。


「?」


相手は雅之だと思ったのだろう。

違う相手同士寄り添っていて固まっていた。


「愛羅さん?その方はどなた?」

「お母様。私の大事な正仁です」

高田正仁たかだまさひとと申します。愛羅さんの子供の相手は俺です」

「なっ!!」


高田さんが白鳥さんの子供の父親。


「愛羅さん、雅之さんと結婚するのではなかったの?」

「あら。お母様、雅之さんって誰かしら?」

「白鳥さん…」


白鳥さん、雅之が分からない?


「俺似を抱く事で自分を壊したって事だろ」

「そんな…」

「愛羅、一緒に育てて行こうね」

「えぇ、正仁。私達の赤ちゃんだもんね」


高田さんを見たら目が合って幸せそうに笑って返してくれた。


これで良かったの?

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