73・嫉妬だったな〜雅之編〜

第74話

「愛羅を抱いた」と真弥に知られて焦った。

家に帰っても怒っていてちゃんと本音を言おうと思ったんだ。


「雅之…白鳥さんより、もっと奥深くに」


完全に嫉妬だよね?

俺が愛羅を抱いた事による真弥の嫉妬に嬉しくなって暴走した。


「今日さー、学部の同じ女子に告られてさー」

「そう…」


大学時代付き合っていても何処か冷めていて俺の事が本当に好きかどうか分からなかったからよく喧嘩ばかりしていた。


「……はぁー…」


今、思えばそれが真弥の嫉妬だって思える。

あの頃は色んな女に有る事無い事言われたに違いないのに真弥は俺に一言も言わなかった…違う。


「言えなかったんだよな…」


隣で眠っている真弥の髪の毛を撫でて愛おしく見つめる。


「真弥、俺はガキだったな。…今もだけど」


真弥の頭にキスをして抱きしめる。


「真弥」

「んっ…」


真弥が少し動いて俺の胸に入る。


「真弥、大好きだよ。愛してるよ」

「〜〜〜っ。寝てる時に呟かないでっ」

「起きていたのか?」

「喉乾いたから今、起きたのっ!そしたら〜」


俺の告白を聞いてくれてありがとうだな。


「水なら、ほら」

「ありがとう」


ベットサイドの横のテーブル上に小さな冷蔵庫の中に水が入ってるから真弥に渡す。


「ふぅー…。生き返ったわ」


真弥が水をベットサイドの小さなテーブルに置いていそいそとベットの中に入る。


「明日も早いんだから寝てね。雅之」

「………」


真弥、上半身裸でそのままプルンってゆたっていてそのまま俺を放置ってそういうプレイ?


「そういうプレイだよな?」

「はぁっ?なんの…きゃん」


後ろから胸を揉んで手を秘壺に滑らせる。


「んっ…やあっ」

「俺を放置して、悪い奥さんだよね?」

「ええっー、なんの事っ?あんっ」


まだ全てが終わってないから真弥をまだ抱いちゃいけない事は分かってるけど。


「真弥、こっち向け」

「んっ」


キスを交わして舌を絡ませる。


真弥、今更だけどごめん。

俺は大学時代からひっくるめて真弥だけを愛してるよ。

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