54・甘いキス巡り〜雅之編〜

第55話

「雅之、もっとキス…」

「もっとしような」


俺にもっとって強請ねだる真弥に応える。


「もっと、好きよ。好き」

「素でまた言って欲しいなー」


また、素で言って欲しい。

俺を“好き”と何回も。


「真弥…」


だから真弥のキスに応えていくけど俺のが元気になってしまうから一旦離れようとするけど真弥が離さない。


「離れちゃイヤ。もっとキスして。もっとギュッーってして」

「………」


なんだ、この可愛い可愛いしかない生物はっ!?

俺を試しているのか?

俺に苦行を与えているのか!!

なら応えよう!!


「真弥、好きだよ。もっとキスな」

「雅之、好きよ。好きなの」

「うん……俺も好きだ……よ……」


負けました。

俺の負けでいいですから抱きたいです。

抱き潰して俺でいっぱいにしたい。


「真弥、真弥、好きだよ」

「うん。私も好きよ」


深く深くキスをしていって首筋にキスをして跡を付ける。

「ダメって…。雅…之」

「俺のだからいーの。もう真弥は俺の」


鎖骨にもキスを落として服を捲り上げる。


「やっ…」

「、そんな蕩ける顔して息が上がってる顔しても説得力ねぇーよ」

「んっ、やっ…」


捲り上げると下着が見えて可愛い胸が突き出て、俺の視覚を殴る。


「真弥…」


ブラを外さずに顔をうずめる。


「きゃあ、雅之!!」


真弥が慌てて手で阻止する姿が一段と色っぽく見せて欲情する。


「ここまでにする」

「もおっ!!して!」


真弥が寝ながらいそいそと服を戻す。


「真弥、一緒に寝るだろ?」

「寝ない!!良質のいいベットでしょ?伸び伸び寝る〜」


そう言ってもう一つのベットに行こうとしたから俺は腕を掴んで胸の中に入れた。


「何処にも行かせない。俺の腕の中で寝ればいいだろ」

「……うん…」


もう、何処にも行かせない。

もう、俺から離れないようにする。


「雅之、お風呂は…」

「一緒に入るか?」

「明日の朝、入ります」

「一緒に入ろうぜ」

「お断りします!!」


2人で見つめあってキスして笑い合って、

両思いになって嬉しい夜だな。

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