53・甘いキス巡り?!
第54話
「俺の子供で嬉しい」
エスコートされて私はベットサイドに座り雅之も座る。
「真弥、産んでくれてありがとう」
「さっき、聞いたわよ?」
泣いて笑って言ったら雅之も笑った。
「真弥、俺も入れて。真弥と恭一の中に」
「……もう逃げれないよ?今なら逃げ…んっ」
唇を塞がれる。
「俺を
「雅之…。ならこれだけは言っておきたい」
「なんだ?」
雅之にバレたなら言っておきたい事があった。
「雅之、あのね…んっ…」
「聞か…ない…」
その言葉を聞かないつもりで私の唇をまた塞ぐ。
「んっ…待って…」
「待たない。もう待たない」
私が“抱いて”って言ったら断ったくせに!!
自分の欲求の時は待たないって!!
「これ以上、ダメ!!」
「
恭一居ないんだぞ?」
「だから、何?」
「抱きたい」
強い目で私を
蛇に睨まれた蛙ってこんな感じなのかしら?
「私はお断りします」
「なんでだよ」
『自分の欲求だけで抱けると思うな』だ!
「抱きたいって言った時に抱いてくれなかった」
「まだ全部終わってなかったから」
「なら今も終わってない」
終わってから抱いてくれるならまだ終わってない。
「そうかぁぁぁぁ〜〜〜〜」
「………ふふっ。残念でした」
笑ってウィンクしたらまた目が回ったのかと思って次の瞬間には天井と雅之の顔。
「雅之!?」
「しないよ。キスなら応えて」
「えっ!?」
またキス巡り?あの腰砕ける…???
「それはお断り…んんっ!?」
隙を突かれてまた唇を塞がれていました。
甘いキスから始まって…。
「んっ…」
両思いになったからキスも格別に甘く感じる。
体が
「雅之、もっとキス…」
「もっとしような」
私に応えてくれる雅之の首に手を回してもっとって強請る。
「もっと、好きよ。好き」
「素でまた言って欲しいなー」
蕩けて雅之に“好き”って言ってるのが知らずに強請っていてる自分、馬鹿じゃないの?って思ってしまいました。
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