22・愛羅の企み・欲するもの

第23話

目の前で雅之と憎い女・草野真弥くさのまやがキスをしてる。


「……っ」


私と雅之は格式高い家同士のそれぞれの娘と息子で私は結婚すると信じていた。


「真弥、待ったか?」

「ううん。待ってない」


大学に入って野暮やぼったい女が雅之の隣に居座る様になって私の居場所が奪われた。


「雅之、これから食事会があるのよ」

「今日も行かないって言ってある。サークルで集まるし。愛羅あいら1人で行って来いよ」


私に全て任せて私は会食にも全て1人出席した。

色んな男が私に声をかけるけど私が声をかけてほしい男はただ1人。


「雅之、今日は出れるんでしょ?」

「愛羅、俺は忙しいんだよ。真弥が待ってる」

「真弥、真弥ってなんなのよ!!」

「はっ?俺の彼女で将来の奥さんだ」


その言葉を聞いて何かが壊れた気がした。

私は、我慢ならなかった。

だから罠を仕掛けた。


「私と雅之、一緒に寝たのです…恥ずかしい…」

「愛羅様、おめでとうございます。嬉しい報告ですわ」


私の取り巻きが周りに喋り雅之に気付かれない様に徐々にあの女に届いて私の嘘が最終的に雅之に届けば良い事。


「愛羅!!どう言う事だ!!」

「?。なんの事かしら?」


雅之は私の所に来てくれる。

罠を更に強めて雅之からあの女を引き離す。


「もう信じられない!!触らないで!!」

「真弥、聞けって!!」


あはははー。

2人喧嘩して面白い。

罠を張ったのは私と雅之の素肌の寝てる写真。


「よく出来てる。合成写真」


まんまとあの女はひかかってくれて雅之とあの女は別れた。

別れた後の雅之は手のつけられない状態だったけど何処で見つけたのか。


「雅…之…やめてっ…」

「真弥、もっとだろ?」


あの女に赤ちゃんが産まれていて雅之を赤ちゃんで釣ってまた雁字搦がんじがらめにしてる。


「雅之!!騙されちゃいけないわ!!」

「愛羅の嘘も上手だったけどな」


雅之、私は貴方と共に歩みたいだけなのに。

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