21・疑いながらも側に居る事を決める

第22話

恭一が居てくれたから私の側に居てくれたから

私は頑張れてこれて生きてこれた。


「恭一を奪わないで!!」

「奪う訳ないだろ!!恭一は真弥の子供なのになんで奪うんだ」

「だって…」


街中なのに涙が流れて止まらない。

眠ってる恭一の顔に頭に涙が落ちる。


「真弥、俺は2人を引き離そうと考えてないよ。

俺が言ったのは君を苦しめた発言だったな。

ごめん」


雅之が人目をはばからず私を抱きしめる。


「雅之!!ちょっと…離して」

「どうして?俺の妻と子を抱きしめてるだけ。

どこが悪い?」


私は、恭一と一緒に生きてきた。

雅之に会わなければ私は今も雅之を1人で育てているのだろう。


「雅之のせいよ。私が1人で育てていたのに…貴方に会って…私は…」

「それは甘やかしてるからね。3人で色んな所

行こう。楽しもう」


雅之の言葉を所々信じているけどまだ信じられないけど…。


〔疑いながらも俺の側にいろ!!〕


そう言ってくれた雅之の側にいる!!

覚悟を決めるよ。でも、ヘタレだから迷ったらごめんね。


「雅之、草野さん。いつまで抱き合ってるのかしら?」

「!!」


声のする方へ向いたら白鳥さんが仁王立ちしていて慌てて離れようとしたのに離れられない。


「雅之!人目があるのよ?次期社長として

スキャンダル出して良いと思ってるの?」

「!!」


そうだ!いつも忘れちゃうけど雅之は次期社長!

一般人の私と居たら雅之の経歴に傷が…!!


「スキャンダルなんて怖くねぇー。愛羅あいら

スキャンダルになるのは勘弁だけどな。真弥、

行くぞ」

「まっ…!雅之」


雅之はまた白鳥さんを置いて去ろうとした。


「そんなに私が嫌い?結婚したくないの?」

「嫌いだね。大学時代嘘つきやがって」

「えっ?」


大学時代のは完全に誤解なの?

白鳥さんにめられたの?


「私は雅之が欲しかったからよ!」

「俺はお前も欲しくない。俺が欲しいのは今も昔も真弥だけだ」

「なっ…」


優しく抱きしめられて白鳥さんの前でキスをする。

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