19・朝の2人の会話

第20話

「んっ……」


柔らかな朝日がカーテンからこぼれ私を目覚めさせる。


「寝起き悪いのは変わらないな」

「んっ?もうちょっと…」

「いいよ。いつでも」


昨日は雅之が納得するまでキス攻撃をひたすら受けて体は疲れてるけど心はポカポカ。


「!?」

「残ねーん。起きちゃった」


起きたくないじゃなーいわよ、私!!

私、私…何処で寝てるの???


「おはよう。真弥」

「……おはようございます。雅之……」


朝日を一緒にそれもベットの上で迎えるのは

久しぶりすぎて恥ずかしい。

そして、寝顔を見られたのも恥ずかしい。


「真弥、朝ごはん食べるだろ?風呂今入る?後で入る?」

「先にお風呂入る!!」

「分かった。その間に作っておくよ。奥さん」


雅之は笑って私のおでこにキスをしてベットから立ち上がってキッチンに向かった。


「なにあれ〜〜〜っっ」


なんの躊躇ちゅうちょなく私のおでこにキスをして去るってカッコいい!!


「いやいやっ!!お風呂行こう!!うん!!」


私もベットから降りて急いで自分の部屋に行く き立ち鏡を見て驚愕した。


「なっ!!」


もう、見るに耐えない姿になっていて髪の毛はボサボサに服はヨレヨレ。


「恥ずかしいー!!!」


雅之の前で可愛い姿で頑張っていたじゃない!!あの頃の自分よく頑張っていたよ!

今は?今は可愛いって思われたいのかしら?


「真弥?風呂いいぞー?」

「ありがとう」


雅之から声がかかったから疑問は後回しにしてお風呂にルンルン気分で向かった。


「あれっ?私…何か…!?…恭一!!」


慌てて着替えを持ち雅之の所に行き恭一の事を聞いたら元気にしてるから大丈夫との事。


「良かったー。会ったら抱きしめてあげなく

ちゃ」

「真弥は、第一に恭一だな」

「?。当たり前よ。大事な息子だもん」


雅之が近づいて私を抱きしめようとしたから

避けた。


「俺も真弥の頭の中に入れて」

「入る隙間はありませーん」

「なんでだよー」


入る隙間はないって言うよりもう当然の如く頭の中占めてる事は言わない。

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