18・キス・キス巡り〜雅之編〜

第19話

「雅之!!恭一は?恭一が…」

《もしもし、俺だ。恭一はシッターに任せる!

迎えに行くまで見てろ!》


恭一の事が心配なのは分かるけど今は俺を見てほしいからシッターに電話して安心させて家にいく。


「真弥…」

「雅…之…」


真弥を壁に寄せられて逃げれない態勢を作る。


「真弥、キスしたい」

「!!」


真弥と目が合い動けなくなったところに唇を合わせる。


「……っ」

「真…弥…」


何年かぶりの真弥の唇。

俺の理性をすぐ切ってくれる。


「雅……」

「真弥」


真弥が俺にしがみつき俺は真弥を抱きしめる。


「ベットでキスしたい」

「なっ…」


玄関でキスを貪っていて2人ともお互い息が上がっていた。

カバンも靴もそのまま玄関に置いて俺の寝室に真弥を抱っこされて連れて行く。


「雅之!!」

「今は何も聞かない。俺にキスされてて」

「まっ…」


ベットに押し倒して真弥の上に乗っかり真弥の

柔らかい温もりが俺を包む。


「真弥、キスだけでいいから」

「待って…」


キスだけで済むか分からないけど今は真弥を感じていたい。


「んっ…はあっ」

「真弥の変わらない唇好きだよ」


真弥が無意識に俺を抱きしめる。


「雅之…好きよ。大好きよ」

「!!」


俺に“好き”と2回言ってくれた。

真弥の本音だろうと感じる。

ウチの奥さんはどうして通常の時に言ってくれないのか。


「いつもそれくらい素直だといいのにな」

「雅之、もっとキスして。もっと私を求めて」

「了解。もっとキスしような」


深く深く快楽に堕ちていってもいい。

大学時代の時以上に繋がっている気がする。


「白鳥さんなんかに負けないんだから!!」

「愛羅に?」


急に愛羅の名前が出てビックリした。

愛羅に言われた事が響いているんだろう。


「可愛いかったよ。だからキスしよう」

「待って!!もう恥ずかしいっっ」


真弥の中に今は俺だけいればいい。

そして、可愛いから俺の納得するまでキスタイムに付き合ってもらおうと逃がさなかった。

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