第22話
それと同時に私は“たぶん同じ学年の人だな。こんなにかわいい人見たことないけど美玲ちゃんの時だって同じ学年に、こんなに美人な人がいたんだぁ…って驚いたから今回もきっと同じパターンだな”と思っていた。
そんなこんなの時も蘭ちゃんは普通に自己紹介してた。
「初めまして♪江崎 蘭子です☆みんなには『蘭』って呼ばれてます♪」
私も、慌てて自己紹介をする。
「はっ初めまして!菊地 美穂です!」
「そっか~美穂ちゃんに蘭ちゃんね♪よろしくねぇ☆そういえば2人は何組なの?美玲と同じクラス?」
「あ、美玲とは違います。私と美穂ちゃんは1組ですよ♪」
「1組かぁ……あっそういえば!私の自己紹介がまだだったわね!私は斉藤 小百合、3年5組よ。よろしくね♪」
「はい♪」
蘭ちゃんは普通にそう言って笑ってるけど私は笑えない。
だって…
はっきり言って…
あんなに童顔なのに…
3年生!?
私は驚いて思わず声をあげた。
「3年生!?」
「そーだよ~。あっ!もしかして~私のこと、あまりにも童顔だから1年生だとか思ってた~!?」
「いっいえ!!そんなことは!」
私は、あからさまにそう思ってたことがバレバレな言い訳をした。
「あー!やっぱりそう思ってたんだー!ひどーい!私2人より2つも年上なのに―――!」
小百合ちゃんは、わざとらしく大袈裟に口を膨らませて言う。
「すっすみません!でも3年生ってことは先輩ってことですよね…」
「あっまぁ…一応そうだけど…別に敬語使ったはしなくていいよ。タメ口でいいから。後、先輩とかって呼ばなくていいから。普通に名前で呼んでいいよ♪」
「あっ…」
「はい」って言おうとした時だった。
「佐々木さ~んっ!」
遠くから優樹君が美玲ちゃんを呼ぶ声が聞こえる。
「あっ☆何?優樹君?♪」
美玲ちゃんは目を輝かせながら優樹君の方へ行く。
「じゃあ私も、そろそろ行くわね。またね。美穂ちゃん、蘭ちゃん」
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