第2章 美玲ちゃんとの出会い
第7話
蘭ちゃんに好きな人がばれて1週間が経っていた。
蘭ちゃんは、約束通り誰にも言わないでいてくれたおかげで蘭ちゃん以外に私の好きな人を知ってる人は、いなかったし蘭子は毎日、私の恋の相談にものってくれて今までは、独りで抱え込んでたようなことも蘭ちゃんにだけは、話せて蘭ちゃんは優樹君と今も仲がいいから、いろいろな優樹君の情報を教えてくれて力強い味方ができた。
それに、そういう事もあって今まで以上に蘭ちゃんと友情が深まった気がする。
まだ優樹君に気持ちは伝えられてないけど私にはもうこれで十分。
―――そんな時だった……あのコに会ったのは―――…
元々いろいろな人に好かれる優樹君の周りには、いろいろな女のコ達がいっぱいいた…
だからあの時、私に挨拶した時に見せた時と同じ笑顔をして、その女のコ達に接する優樹君を見て辛くなった事もあった―――…
悲しくなった事もあった―――…
でも優樹君の周りに女のコがいっぱいいるなんて日常茶飯時、当たり前。
もう慣れた。
もちろん今は、もう傷つくことは、全くないと言えばうそになる。
今でも、まだ傷つく時だってある。
でも前よりだいぶ減った。
だいぶ慣れた。
ねぇ…優樹君……私はね…優樹君の側にいれなくてもいいんだ。
遠くから優樹君の笑顔を見るだけでいいんだ…
たとえ隣りにいるのは、私以外の別の女のコでも優樹君が、あの爽やかな笑顔で…
あの最高の笑顔で…
笑ってればいいんだ。
私は、優樹君が幸せならそれでいいんだ…
それだけで私は、幸せなんだ。
そう思ってたのに―――
ねぇ…なんで人は、うそをつくのかな…?
生きている間に1度もうそをつかないで亡くなる人っているのかな…?
いたとしたら、その人はすごいと思う。
だって私はまだ16年しか生きてなくて、まだまだ先の長い人生なのにもう、うそをついてしまってるから―――…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます