第6話

ところが蘭ちゃんは、そんな私とは、裏腹にすごく楽しそうだった。


そしてニッコリとした表情になり私に聞いてくる。


「ね~ね~前から聞こうと思ってたんだけど美穂ちゃんって優樹の事、好きでしょー♪」



「えぇ!?」



あからさまにそうだとバレバレな驚き方をする。




「ほらーやっぱり~♪」



蘭ちゃんには、すぐばれてしまった…



それでも無意味な言い訳をしようとする。



「ちっ…違うよ!…青山君は、ただの幼なじみで好きなんて、そういう事は…」



でも、そんな言い訳も、むなしく勝手に蘭ちゃんの顔の中で、どんどん話が進んでる。



「や~小さい頃から思ってたんだよねー♪美穂ちゃんは、優樹が好きなんじゃないかって♪でも今日の美穂ちゃんが優樹に挨拶された時の緊張の仕方見て絶対そうだ!って確信しちゃった♪まぁ心配しないでよ!誰にも言わないからさ♪」



蘭ちゃんは、ミョーに楽しそうだった…



蘭ちゃんに好きな人がばれてしまった…




でも、この時の私には、気付くよしもなかったんだ…




この日から私の運命が、ほんの少しずつ…





少しずつ…

少しずつ…





変わりはじめていた事に―――…

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