白百合は狂人の毒牙にかかる

日は流れ、四月を迎えた。

悠は大学三年、響は高校二年に進級した。


河川敷に設置されているベンチに腰掛けて、満開の桜並木を眺めていた。ちょっとしたお花見だ。

響は、花弁が舞い落ちる桜に見とれていた。


そんな桜に見とれる響の横顔を、悠はこっそりと盗み見ていた。


響にかかれば桜など引き立て役でしかない。何より、響は桜より真っ白な百合が似合う。


腕時計を見ると、響と過ごせる時間が刻一刻と終わりに近付いていて、思わず嘆息してしまった。


悠は夕方同じ大学の友人と会う予定があった。


“相談したいことがある。お前にしか頼めない”


数日前に、突然ラインに深刻そうなメッセージが届いたのだ。

基本響を最優先していたいが、友人を無碍にする真似は憚られた。


指定された店の前で待ち合わせすることが決まっていた。


来て欲しくないと願っても、響を送る時間に差し掛かってしまった。


「またね」


今回は響の自宅ではなく駅前までとなった。少しだけ寂しげに微笑む響を見ると、根が張ったように離れ難くなる。


「後で電話するよ」

「うん、待ってるね」


響は悠に手を振ると、踵を返し、改札口へ歩いて行った。




午後六時。悠は友人が指定した店の前に到着した。


「よかったー、来てくれたんだ」

「俺はドタキャンする人間じゃないって。相談って何?」

「まあ、それは中に入ってからで……」


友人は悠を店内へ入るよう促した。

悠は、何も考えずに店内へ足を踏み入れたことをすぐに後悔した。


友人に続いて店内に入ると、八人掛けのテーブル席へ辿り着く。そこに男が二人、向こう側に同年代位の女が三人座っている。一人は遅れてくるのだろう。

どう見ても合コンの体を成していた。


(騙された……)


響の存在を知られたくないという理由で、彼女がいることを打ち明けて来なかったが、こんな形で弊害が出るとは夢にも思わなかった。


男同士で入るには気恥ずかしいSNS映えがするバル、普段よりお洒落な格好をしている友人。

どうして、そこを疑わなかったのだろう。


「……帰る」

「待てって!」


悠は踵を返して去ろうとするが、友人に腕を掴まれてしまう。


「そろそろ、前の彼女を忘れて、新しい恋をするべきなんだよ」

「なんでそれを……」


大学内では色恋に興味がない人間で通している。


「ある子から聞いたんだよ。だから北川は誰にも靡かなかったんだな」


(同じ高校の人間か? 余計なことしやがって……)


舌打ちしてしまいそうになるが、ぐっと堪える。何がなんでも参加したくない。

悠は背に腹はかえられぬと、打ち明けることに決めた。


「……あのな、言ってなかったけど、今は付き合っている子がいるんだ」

「は!? まじかよ! なんで今まで教えてくれなかったんだ?」

「教えたら……見せろとか、会わせろとかうるさいから」


(響を見たら、きっと惚れてしまう)


「そういう訳だから俺は参加しない」


そう言って退散を試みようとしたが、友人はまだ解放させてはくれなかった。


「頼む、一次会だけでいいからいてくれ! お前がいないと百合女ゆりじょの子がお開きにするって!」


百合女は、百合ヶ丘女学園の略称である。相手の女は短大か大学の者だろう。


「いてくれたら、彼女のことは聞かない。それでもだめか」

「……分かったよ」


不本意ながら、悠は渋々参加する羽目になってしまった。


「遅くなってごめんなさい」


女子サイドのメンツの一人がやって来た。


その姿を見た瞬間、悠は思わず目を見張ってしまった。


胸まで伸びた緩くパーマがかかった黒髪、垂れ目がちな大きな瞳。


(環。どうして……)


呆然としていると、環と視線が交わった。

悠に気付いた環は、驚いたのか、目を丸くさせていた。


メンバーが揃い、合コンが始まった。


「三条環。医学部です」

「環ちゃんの家って、開業医やってるの?」

「そんなんじゃないよ」


悠以外の男は、食事を取り分けてあげたり、ドリンクを頼んであげたり、話し掛けたりと環に首ったけだった。


(残りの女性ひとが不憫だ。俺も相手にする気はないけど)


悠は他人事のようにそれを眺めながら、ウイスキーのロックを飲んでいた。

取り残された女性が、何か物言いたげにちらりと視線を寄越すが、悠は気付かない振りをした。


「環ちゃん、二次会行かないの?」

「やらなきゃいけないレポートがあるんだ〜」

「残念〜」


一次会はお開きになったが、環は飲まされ過ぎて千鳥足になっていた。酒に弱いようだ。

ようやく無意義な時間から解放され、悠はそそくさと立ち去ろうとしたが。


「北川、お前も帰るんだろ? 環ちゃん送ってあげろよ」


友人の一声で、悠は環を駅まで送り届ける羽目になった。




今は店から近い場所にある公園にいる。


「環は飲まされ過ぎ」


やや呆れ気味の悠は、コンビニで買ってきたペットボトルのミネラルウォーターを、ベンチに腰掛けている環に差し出した。


「う、断れなくって……断ったら悪いかなぁって……」

「最悪持ち帰りされて、痛い目に遭うよ」


(響は進学しないで、家にいて欲しい……)


環の様子を見て湧いて出た願望が、時代錯誤であるのは承知だ。

大学生になった響が飲み会で害虫に飲まされて……想像するだけで悠は血の気が引き、心は嫌悪で満たされていく。


「まさか、ああいう所に悠くんがいるなんて」

「ツレに騙されたんだよ」

「そうなんだ。でも、私……悠くんならお持ち帰りされても……いいよ?」


他の男なら進んで持ち帰りするだろうが、悠には何一つ響いてこない。


「何言ってんの。婚約者はどうした?」


すると、環は沈んだ表情に変わった。


「破棄になった……」

「何があったの?」


悠は少し距離を空けて環の横に座った。


「相手が職場の高卒の新入行員と浮気してたの……お腹に彼との間に出来た赤ちゃんがいるんだって……」


彼は生真面目そうな身なりをしていただけに意外だと思った。


「修羅場だったよ。親は相当切れていたし、向こうのご両親も泣きながら土下座してた」


その時を思い出していたのか、環は遠い目をさせていた。


「慰謝料貰ってね、そのお金で短大出てから医学部に編入したの。田舎にいても好奇の視線に晒されるだけだしね。お陰様で医師を目指せるようになったし、わざわいを転じて福と為す……だよ」


沈んだ表情から一転して、ふわりと微笑んだ。

か弱そうな見た目に反して、たくましいと思ったのは内緒だ。


“親は家庭に入れって言うけど、本当は小児科医になりたいの”


当時付き合っていた頃に、環が話していたことを思い出した。


「しがらみがなくなったんだ……私、やっぱり悠くんが今でも好き」


環の頬が染まっているのは、アルコールのせいだけではなさそうだ。


「やり直せない、かな……」


環は躊躇いながら悠に抱き着いた。

名前を呼ばれるのも、抱き締められるのも、響ではないと心が動かされない。


「ごめん」


悠はすぐさま環を引き離し、肩に手を置き、言い聞かせる姿勢になる。


「今の彼女が好きだから、応えられない」


響への想いは、好きだけでは収まらない。狂おしいほどに愛してやまない。


「悠くん、付き合っている子いたんだ……」

「だから、環とやり直す気はない」


環の瞳が潤み始めた。唇を噛んで堪えていたが、しばらくして落ち着きを取り戻すと、悠の目を真っ直ぐ見つめた。


「はっきり言ってくれてありがとう。久しぶりに会ったら気がたかぶっちゃって伝えたくなったの」

「環なら、もっといい人に出会えるよ」


(こんなイカれた俺よりずっとまともな男は沢山いるだろう)


「えー、いるかなあ? まあ、今は勉強で手一杯だから新しい恋は難しいかも」


環はへらりと笑った。


「ちょっと酔いも醒めたし、帰るね。ありがとう」


環はそう言って立ち上がって歩こうとしたが、相変わらず千鳥足だった。

悠は見兼ねて、追い掛けると環の細い腕を掴んだ。


「ゆ、悠くん……」

「駅まで送るよ。フラフラされると事故にあいそうで怖い」

「お、お願いします……」


悠は環を駅前まで連れて行き、たまたま停まっていたタクシーを捕まえると、そこに乗せた。


環を乗せたタクシーが見えなくなると、悠は安堵の息をついた。


(環が俺と響を引き裂く脅威にならなくて良かった……もし、邪魔するようなら)


女だろうが元カノだろうが容赦なく環を排除していたことだろう。





一難去ってまた一難とはこのことだろう。


翌日から響から音沙汰がなくなった。

メッセージを送ってみても、既読すら付かない。


突然、理由もなく避けられて、目の前が真っ暗になっていく。


(どんな理由だろうが、俺から離れるなんて赦さない)


その日の晩。日の目を見ることがないように、クローゼットの奥にしまっておいた手枷を取り出す。

もし、別れを切り出す真似をすれば、どんな手段を使ってでも監禁してやろう。


(俺から逃げられないって思い知らせてあげる)


しかし、その無視は長くは続かなかった。

無視されて一週間が経過した日の夕方、帰宅すると、響が連絡もなしに悠の住むマンションの前に佇んでいた。


目が合うと、響は親に叱られた子どものように萎縮していた。


「今まで避けていた訳を教えてくれる?」


なるべく怖がらせないように穏やかな口調を心掛けるが、響の悠に向ける目は怯えと不安が同居していた。


響を家に入れると、温かい紅茶を出してあげる。

夕方の時間帯は冷え込み、風邪を引いてしまってはいけない。


出されたお茶を半分飲んだ後、黙秘をしていた響は恐る恐る話を切り出した。


「悠くん……一週間前、本当は何していたの?」


その日はちょうど、友人に騙されて合コンに参加した日であり、環と再会した日でもあった。


響に嘘は吐きたくない。

悠は一週間前の出来事を洗いざらい話すことに決めた。


「最初は友達の相談に乗るつもりだったけど、蓋を開けたら合コンだった」


響の表情が凍りついたように強ばる。


「そこにね……がいた」


響はあからさまに動揺した。その様子から響は記憶を失っていないとほぼ確信した。


「すぐ帰りたかったけど、どうしてもって頼まれて、一次会だけ参加した。でも、ほとんど口を利いてないよ」


「連絡先も交換してない?」

「勿論。なんなら見てみる? 全部見てもいいよ」


悠はすぐにスマートフォンを響に差し出した。

悠のスマートフォンのアドレス帳は、叔母と瑞穂を除いて響しか異性の連絡先しか入っていない。


「悠くんのお友達は、彼女わたしがいることを知らずに連れて行ったんだね……ライン、覗いてごめんなさい」


確か、騙して合コンに参加させたことへの謝罪のメッセージが届いたはずだ。


響は納得したのか、スマートフォンを悠に返した。


「お開きになって、元カノを介抱している途中、抱き着かれてやり直したいって言われたけど、すぐに断った。駅まで送ってタクシーに乗せてそれっきりだよ」

「そうなんだ……」

「もう俺が嫌いになった? 別れたい?」


響はふるふると大きくかぶりを振った。


「私は、悠くんを信じる……」

「不安にさせてごめんね?」

「ううん、少しでも疑った私が悪いの……悠くんは私を信じてくれたのに……」


(自分を責める必要はないのに、)


「無視して、避けて、ごめんなさい……」

「もう二度と行かないから」


狭霧のように儚く消えてしまいそうな弱々しさを纏った響を、優しく抱き留めた。


「一つ気になっていたことがあるんだけど、聞いてもいい?」


響は呆気に取られたが、無言で頷いた。


「響は、俺の元カノが環だって知ってた?」

「……っ!」


響の肩が大袈裟なほど揺れた。


「バレンタインの日、響は寝ぼけて、環お姉さまのところにいかないでって言っていたんだよ。さっき、合コンで元カノがいた話をした時も顔色が悪くなったよ」


響はおろおろと挙動不審になり、動揺していた。しばらく黙り込んでいたが、観念したのか躊躇うように口を開いた。


「覚えてないかもしれないけど、私達、ずっと前に会っていたの……」


やはり、響は悠を覚えていた。


(俺も片時も忘れたことはないよ。でも、打ち明けてクズな一面を知られたくない……)


環と付き合っていながら響を愛していました、など口が裂けても言えなかった。

そのことを知ってしまえば、きっと響は自分を軽蔑するに違いない。


「悠くんが落とした定期入れを拾って届けたの。拾ってくれたお礼にって可愛いキーホルダーを私にくれたよ。通学途中の駅のホームで落ち合って、少しお話もしたんだよ? デート中の二人と鉢合わせたことも……」


響の記憶の中にずっと自分の存在があった。

その事実だけで、悠は胸の中が熱くなり感慨に浸っていく。


響の涙声の告白はまだ続いた。


「本当はあの頃からずっと、悠くんが好きだった……当時、環お姉さまと付き合っていても諦められなかったよ……」


(このまま、全部奪い去ってしまいたい)


悠はいてもたってもいられず、響の唇を食べるように塞いだ。


「悠、くん……んっ」


一週間も会えていなかったのだ。

響の弱々しい抵抗を捩じ伏せて、舌を絡ませた。


「待っ、て」

「無理。抑えられない」


涙目になりながらフレンチキスに溺れる響が可愛くて、何度も求めてしまう。


無我夢中になっていて、どれだけ時間が経過したか分からない。

ゆっくりと唇を解放すると、響は頬を紅潮させながら肩で息をしていた。


「悠くん……最後まで、してもいいよ……」


響からの思いがけない言葉に、悠は瞠目した。


「響、無理してない?」


悠の問いに響はゆっくりとかぶりを振った。


「ずっと、私に魅力がないのかなって……不安に思ってた。貧相だし……」


響は自身の胸元に手を置いた。


(響は自覚が無さすぎる。魅力は有り余るほどあるのに)


まだ全てを見ていないが、抱き締める度に華奢でありながらも柔らかい女の体をしていると、常々思っている。


「正直響が欲しかったよ。でも、それ以上に大事にしたかった。本能のままに求めたら壊れてしまいそうで……」


真綿でくるむように大事にしたい、己の色に染めて壊してしまいたい、そんな相反する感情が同居しているのは否定出来ない。


「こ、壊してもいいから……環お姉さまにしたこと、私にも、して……?」


縋るように訴えかける響を目にした瞬間、悠は響を横抱きし、リビングを後にした。


寝室のベッドの上に下ろし、身にまとっている制服を脱がしていく。


「が、がっかりした……?」

「響の胸、可愛い」


響は知らない。腕で体を隠して恥じらう仕草は悠の理性を壊しにかかっていることを。

悠は壊れ物を扱うように、響の柔らかい場所に触れた。


「あっ……」


響は身じろぎをし、瞼をきつく閉ざしていた。

滑らかな肌に唇を落とす度に響は涙を浮かべながら身を捩っていた。

どこを触れても甘く鳴く響に、悠は気が触れそうになる。

首筋や鎖骨、太ももにある薄くなって消え掛かった痕の上に新たな花弁を落としていく。


触れていく内に、時折響は目をこするようになった。


「やだぁ、ねたく、ない……っ」


急に眠気が襲いかかってきたようで、遠のきそうな意識を呼び戻すように自分で右の頬を抓りだす。


「傷付けちゃだめだって」


悠は、響が自分を痛め付けないように、枕元に放置された制服のネクタイで両手首を縛り付けた。その姿に悠はぞくりと腰が疼くのを自覚した。


「んん……っ」


悠が与える刺激に耐えられないのか、響の頬は絶えず涙が伝い落ちていく。

やがて、涙を流してるだけだったものが啜り泣きに変化していく。それでも悠は飽くことなく響に触れ続けた。



悠は息を荒らげながら、寝顔を晒す響を見つめていた。


(繋がる前に薬が効いて良かった……)


悠は誕生日の夜と同様に、睡眠薬を混ぜたお茶を響に飲ませたのだ。


熟睡している響に服を着せて整えると、布団を掛けた。


「響の誘いに乗りたかったけど、先に片付けなきゃいけないモノがあるんだ」


響のスマートフォンを操作し、ラインのアプリを立ち上げる。

一つのトークルームを展開させた────綾瀬由加の。


響は密かに由加とやり取りをしていた。


《これが証拠だよ》


そんな由加からのメッセージと共に送られていたのは、環が自分に抱き着いた時の画像だった。


響は連絡を断ち、悠を避けていたが、その間悠は後をつけて響を監視をしていた。

響は春休みから密かに絶交した由加と会っていたのだ。


由加は当時信じてあげられなかったことを謝り、響はそれを受け止めて断絶した友情を修復させた。


“響の彼氏、浮気してるんじゃない?”


しかし、由加は心配する素振りを見せながら、ちくちくと突っつくように響に不安を煽らせていた。

手を出してこないのは、大して好きじゃないだの、環を引き合いに出して比較したり。

しまいには、悠が環とよりを戻しそうだと真っ赤な嘘をのたまった。


そして、由加は響に追い打ちをかけるようにあの画像を送り付けた。


《裏切られる前にこっちから振っちゃえ》


(あの女が最たる害虫だ)


悠は、由加の顔を思い浮かべては、忌々しげに舌打ちをした。


陰でコソコソと響の不安を煽らせ、自分と響を引き離さんとする害悪極まりない下衆な女。


(響を捨てて環に心変わりするなんて、世界が滅んでも有り得ない)


そんな“もしも”の並行世界の存在も赦さない。存在していたら、響を安心させる為にも滅ぼしてしまいたい。


《嘘つかれちゃった。相談に乗ってほしいから今から会えないかな?》


悠は由加宛てに響になりきってメッセージを送った。

すると、すぐに由加から返事が来て、悠は住所を送って待ち合わせ場所を指定した。


(可哀想な響。ずっと不安に苛まれていたんだね。俺がその不安を取り除いてあげる。これからもずっと一緒だ)


薬が効いて無防備な寝顔をさらす響を一瞥すると、悠は後ろ髪引かれる思いで寝室を後にした。





「さて、響を精神的に追い詰める害悪な虫を、始末しに行こう」

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