第67話

次の日の朝一番に、私は由香達の席へ行った


私が来たのを見て、素早く教室を出ていこうとする由香の肩を掴んで、どうにか止まって貰った


「…お願い……。ほんの少しで良いから話を聞いて……由香」


「……」


由香は、私から背を向けたまま、何も言わない


私は、そんな由香の背中に、ゆっくりと話しかけた


「…私、優也の事、好きじゃないよ……


…本当だよ……


…だって、優也は同志だから


優也といると、物凄くドキドキするんだ…


心臓が破裂するんじゃないかって思う位…


でも、それと同じ位、一緒にいると落ち着くの


だから、恋愛とは違うと思う


けど、私、優也の事をもっともっと知りたいと思うんだ


……キスされても全然嫌じゃなかった…


でも、この気持ちが何なのか、私にもよく分からない……」


私は自分の気持ちを素直に述べた


全く何を言っているか分からないけど、これが私の素直な気持ちなんだ

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