第66話
私がそう返すと、由香は更に怒った様子で問い詰めてきた
「はぁ!?なら、あんたは好きでもない人とキス出来るんだ!?」
思いがけない台詞がとんできて、私は思わず固まった
……好きでもない人と?
「確かに、あの時、キスしたのは優也くんからだったけどさ。でも、いつものあんたの性格なら、好きでもない男にキスなんかされたら引っ叩いてるでしょ!それに、あの時、優也くんからしたとは言え、いくらでも避けたり出来たでしょ。強引な感じでもなかったし。なのに何で避けなかったの!?」
由香は、そう言い残すと、佐波と幸を引き連れて、教室を出ていってしまった
……私、何で避けなかったの?
由香の言う通りだ
いつもの私なら引っ叩いてた、絶対
なのに、私はおでこにされたのも含めれば、何度も優也にキスされているけど、1度も引っ叩こうという気にはならなかった
むしろ、そのキスに心地よささえ感じていた
もっとして欲しいとまで思っていた
何で―――!?
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