第65話

すると由香は物凄い目付きで、私を睨みながら言ってきた


「…はぁ!?なら、言うけど、あんたって本当最悪だよね。私、土曜日、見たんだよ。優也くんとあんたがキスしてる所」


その言葉を聞いた途端、頭の中が真っ白になった


そんな私に対して、由香は更に怒りの言葉を投げ掛けてくる


「自分も優也くんの事が好きなんだったら、そう言えば良いじゃない。それを影でこそこそ裏切るような真似してさ」


「違う!私は優也の事好きなんかじゃない!」


…と思う


だって、優也との関係は私が想像していた『恋愛』とは全然違う


優也の事、好きか嫌いか聞かれたら、勿論好きだと答える


でも、それは恋愛とは違う気がする


この『好き』という気持ちは多分……


「同志だよ」


夢を目指す同志

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