「じゃあ、優也くんの事が好き！？」

私が優也の事を

…好き？

よく分からないけど、それも少し違う気がする

だって、恋って普通、心臓が口から出るんじゃないかって思うほどドキドキして、キュンキュンするものでしょう？

経験が無いから、よくは分からないけれど……

でも、私は優也と一緒にいて、確かに、口から心臓が飛び出すんじゃないかって思うほど、ドキドキする事もあるし、キュンキュンする事もある

でも、それと同じくらい、優也と一緒にいると、不思議と落ち着くし、安らげるんだ

それは多分、好きとかよりも、同じく夢を持つ、いわば同志みたいな感情を優也に抱いているからだと思う

だから私は「…特には……」と答えた

これが間違っていた―――…

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