第43話

私の答えを聞くと、由香は嬉しそうにはしゃぎ出した


「なら、全然大丈夫!何だかんだ言ったって優也くんの片想いって事でしょ!?それだったら、いくらでも私にだってチャンスはあるよ!私、マジで頑張ろうかなぁ!聖歌も応援してくれるよね!?」


「えっ!?」


いきなり私にふられて驚いた


……応援………?


優也と由香の恋を……?


私は優也の事を特に好きではない筈


筈なのに……


何故か嫌だった…


何だか、心につっかえたものが出てこないような感覚に襲われた


でも、優也の事が好きではない私が、由香の恋を邪魔する権利なんてない


それに由香との友人関係を壊したくもない


だから、私は思わず


「……うん」


そう言ってしまった―――…

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