第90話

「大統領さん!豊臣秀吉が朝鮮を攻めてすみませんでした!」

「幻覚まで見るようになってしまった。」

「幻覚じゃないよ!大統領さん!」

大統領は、ゴリヨのことを相手にしない。それどころか、朝鮮戦争の前に日本にされたことだけではなく、豊臣秀吉にされたことまで思い出してしまった。

「日本は、敵。爆弾を落とさねば...。」


「どうだった?ゴリヨ。」

「相手にしてくれない。それどころか逆効果。ごめんなさい!ママ!」

「ゴリヨのせいじゃないわよ。」

「そうだよ。ゴリヨ。後はパパ達に任しとけ。」

「うん。ぐっす。」

「泣くな!ゴリヨ!戦国武将だろ!」

「うん。」

ゴリヨは、歯を食いしばった。


アメリカ軍秘密基地。

「先のカリフォルニア州、マンハッタンビーチのUFOのことですが、どうやら地球外生命体の様です。」

「軍の演習だとでも、言っておけ。民衆が騒ぐだけだ。」

「機密文書に残して置きましょうか?」

「ああ。そうしてくれ。」

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