第81話

「信長、平将門様に助けてもらうのはどうでしょう。」

「平将門ー!?俺、あのおやじ苦手なんだよなぁ。歳久!」

「平将門って、あの日本三大怨霊の?怖いわぁ。」

「母上。怖くなどありません。東京に平将門様の首塚があるのは、ご存じですね。」

「うん。」

「その首塚は、東京が破壊されないためにあるのです。大惨事を招くより、首塚を撤去する人を祟る方がましでしょう。」

「うっうん。」

「あのおやじかぁ~。」

「おやじ、おやじうるさいぞ。信長。」

「げっ。いつの間に。」

平将門は信長、皆の前に現れた。

「ちょうど、暇しておっての。呼ばれたからきたんじゃ。」

「まだ呼んでねーし...。」

「なんか言ったか?信長。」

「なんでもない。」

「歳子殿、イケメンと呼んでくれ。」

「はっはい。」

「和という子から、歳子殿の記憶を消す。さすれば、戦国もただの趣味に戻るじゃろ。いいかね?」

歳子は、少し寂しそうだったが答えた。

「はい。和が治るなら、お願いします!」

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