第80話

「イエスに報告しなきゃな。」

「そうね。」

「歳子は、先帰ってろ。」

「うん。」


「イエス。」

「おお。信長か。」

「解決したぞ。お前のおかげだ。」

「わしかい?お前達のおかげじゃ。」

「なにはともあれ、良かったな。イエス。」

「イエス・キリストやっとるかいあるのぅ。」

「そうだな。じゃあな。イエス!」

「分かった。じゃあな。信長!」


アメリカ、ロサンゼルス、ヨシヒロ邸。

「和が...あそこの病院に...。信長。」

「和って、あの子か!?」

「うん。」

「よし!皆、行こう!」

「おうっ!」

信長達は、歳子のいた、あの精神科に着いた。


「我は、今川義元の生まれ変わり。信長の首を持ってこい!手や足じゃわからぬ。」

「あなた、勉強のしすぎで、狂ったのよ。」

看護師が言った。

「我は、狂っておらぬ。」


「どうしよう。信長。和、努力家で戦国時代も好きだったから、なんとかならない?」

「あの子のおかげだから、何とかしてあげたいけど、ストレスによる典型的な統合失調症だからなぁ。義元は月で酒飲んでるし、俺らが現れても、逆に狂うだけだしなぁ。」

「それは言えてる。」

六名神は、うなづいた。

「でも、信長、あの子戦国武将の才能あるな。お前、切腹した後、首取られんように、爆薬でお前の体、粉々にしたもんな。」

「ああ。昌景。」


「歳子ぉ~どこいっちまったんだよぉ~。」

和...。

「ねぇ。皆、何とかならない?」

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