第78話

「おっ俺は、仕事仲間から仲間はずれにされてたんだ。毎日、毎日、俺のデスクは汚され、それでも、上司は見て見ぬ振り。それどころか、減俸。主の存在を忘れてた。俺もイエス・キリストを信じてたのに。いつの間にか...。」

「やり直しなさい。主はいつも見てるわよ。」

「すまなかった。アイリーン。許してくれとは言わない。だが、これからの俺を見てて欲しい。」

「許すわ。主の教えよ。あなたが仕事で苦しんでいるなんて、知らなかったわ。あなたが変わること信じてるわ。」

「すまなかった。アイリーン。」

「私達、救われたわね。あなた。あれ?もういない...。」


「信長。これで月の刑務所に行く人が一人、減ったわね。」

「ああ。デートでもして帰るか。」

「えっ?うんっ。」

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