第67話

「ほっ。警察に感謝。」 

「だな。お前の出番だぞ!」

「そうね!」

歳子は、任せなさいとばかりにそう言った。


マリブ、ロサンゼルス郡の海辺の高級住宅街。

ここにある有名なヒップホップのプロデューサーが住んでいる。

歳子は、言った。

「クリスの住むサウスセントラルに行きなさい。」

そのあるプロデューサーは、不思議な気持ちに陥った。貧乏だった頃、住んでた街に行きたいと。

そう、そこはサウスセントラル。


クリスは、公園でボーッとしていた。時折、自分で作ったラップを口ずさみながら。

 

「what's up~~♪~...。」

「君、自分で作ったのかい?」

「はい。」

「ラッパーになる気はないかい?」

「あなたは、あの有名な...。」


「これで、あの子はもう大丈夫ね!信長!」

「だな。でも他にも苦しんでる子いっぱいいるだろうな...。」

「そうね。これからも見守ろう。」

「そうだな。」

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