第61話

「皆~!」

「母上!どうしたんですか?」

「義弘。皆と一緒に酒でも飲もうかなと。」 

「酒!?」

「いいじゃない!ほらっ早く!」

「たまにはいいんじゃない?」

「あら、馬場ちゃんわかるじゃない~。」


「だから~、信長は浮気相手と会ってるのよ~。あ~浮気相手じゃなかった~。元嫁はんね~。」

酔っぱらた歳子は、そう言って寝てしまった。

「あ~あ。母上、つぶれちゃったよ。」

「なんか信長とあったみたいだな。信房。」

「ああ。昌豊。」

家久は、ずっと静かに歳子を見つめていた。


「俺が、寝所へと連れて行く。」

家久は、静かに歳子を抱き上げ、寝所へと連れて行った。他の皆は、家久の雰囲気に、ただ黙ってしまった。


歳子は、目覚めるとベットの側で座って、ベットを枕にしている家久に気づいた。

「家久...。」

家久は、起きた。

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