第46話
宇久が花梨の顔をのぞき込んだ。
「ゆでだこになってる。」
「キャッ。」
「そんなに驚かなくても。君、かわいいよ。もっと自信持って。」
「あっありがとう。」
花梨は、ほほが赤いまま答えた。
「僕の気に入ってる場所に連れてってあげる。」
「うっうん。」
そこは、丘の上。綺麗な景色が丘の上から、見える。
「わぁ!素敵!綺麗!」
「だろっ。悩みごとがあったら、ここへ来るんだ。」
「悩みごと?」
「人間なんだから、ひとつやふたつぐらい持ってるだろ。」
「こんな素敵な宇久君でも、悩みごともってるんだ。」
「だから、あんな男は忘れろ。」
「はい。宇久君。」
「宇久でいいよ。花梨。」
「はっはい。...宇久。」
花梨の頭の中は、宇久でいっぱいになってた。
「僕じゃダメ?前から見かけてて、気になってたんだ。名前も知らない女の子に。」
「こんな私でよかったら...。」
「謙遜しない!」
「はいぃ!」
「どこの神社に参ったの?」
「伊勢神宮。」
「一緒に今度、参ろう!」
「うん!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます